ランナーに必要な筋トレや補強運動を考える

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筋トレや補強運動の目的は?

筋トレの質問はかなり多いです。しかし、難しい質問でもあり、的確に答えることができません。何故なら、私たち陸上選手、市民ランナー、トライアスリートはウエイトリフティングの選手ではありませんから。あくまでもメインはそれぞれの専門練習です。そして、筋トレはその【補強、補助的なトレーニング】に過ぎません。

個人によって、年齢や体格、身体の筋肉の付きかた、バランス、走るフォーム、専門競技が異なります。個々の弱い部分も当然違います。

その弱い部分を鍛えて補うのが、【補強運動や筋トレ】であると考えています。

ですので、何をすれば良いですか?と聞かれてもストレートに、これです!とは言えません。自分で足りないところ、強化したい部位を明確にしないと筋トレのプランは立てられません。

一方、ランニングのメニューは、個々のタイプと目指す距離によって基本的な練習メニューが決まりますし、個人の持久力レベルで持久力練習の設定タイムを決めることができます。また、レースの記録から専門練習の設定タイムを決めることができます。

ランニング練習メニュー検索

しかし、筋トレや補強はランニングで鍛える要素とは別の要素を強化するものですから、専門種目やレベルによって決めてしまうことはできません。個人の身体能力によって異なることが、アドバイスが難しいと考えている理由です。

 
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様々な筋力発揮の方法をおさらい

筋力発揮の仕方と具体例をいくつか挙げて簡単に説明します。

自分に必要なのは、どの部位でどの筋力発揮なのかを良く考えてみましょう。
 
 

1 アイソメトリック(等尺性筋力発揮)
筋肉の長さが変化しない筋力発揮
壁を押す時
持ち上がらない程重い物を持ち上げようとしている時
腕立て伏せの姿勢で腕を伸ばして保持している時(腕だけではなく、腹筋もこの筋力発揮で耐えています。)

2 アイソトニック(伸縮性筋力発揮)
筋肉の長さが変化する筋力発揮
アイソトニックは二つに分けて説明できます。伸びる時を伸張性、縮む時を短縮性と言います。

(1) エキセントリック(伸張性筋力発揮)
伸ばされながら筋力を発揮する。
鉄棒で懸垂して上りきった位置からゆっくり下がる時

(2) コンセントリック(短縮性筋力発揮)
縮めながら筋力を発揮する。
懸垂で上がる時
走る時のふくらはぎ、ハムストリング
基本的にランニングでの筋肉の働きはこれになります。腕振りもそうです。

3 プライオメトリック(瞬発的筋力発揮)
瞬間的な伸張と短縮を伴う筋力発揮
ジャンプ、連続ジャンプ、縄跳び
走る時の接地から離地の動作(瞬間)

4 アイソキネティック(等速性筋力発揮)
一定負荷の筋力発揮、伸張と短縮
油圧の器具で筋トレした時
水中で歩行や走行した時の負荷のかかり方
 
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器具を使わない自重で行う補強運動の具体例

筋肉の長さが変化する伸張性筋力発揮、アイソトニックです。

【腹筋】
もっとも有名な筋トレです。やり方も様々ありますが、自分に合うやり方を考えてみてください。大きくゆっくり動くものから、細かく速く動くものもあります。前者は、基礎的な筋力アップを目的としています。後者は、実際の走りに近い速さの運動にしています。速筋を意識的に使うようにしています。
速筋繊維と遅筋繊維

床に寝て起き上がるもの、寝た状態で脚を上げる腹筋もあります。

【背筋】
反り返るようなやり方は、腰を痛めやすいのでやめた方が良いです。
一例として、膝で脚を支えて、四つん這いになり、ふとももと腕を垂直に立てる姿勢を基本とします。片手を水平に伸ばし、逆の片足を水平に伸ばすことで、対角の動作をして背中の筋群に刺激を与えます。これを交互に行います。

【腕立て伏せ】
腕の筋力発揮は、上がる時は短縮性、下がる時は伸張性です。体幹部は等尺性です。非常に簡単に体幹部と腕を鍛えることができます。しかし、腕立て伏せよりも懸垂の筋力発揮の方が走る動作につながると私は考えています。押す時に力を入れるのか、引く時に力を入れるのか。自分の腕振りがどちらがメインかで変わると思います。

【ハーフスクワット】
骨盤を前傾させた姿勢を基本として、膝が90度の角度よりも曲がらないように、上下動を行います。片脚で行うのも良いです。

【レッグランジ】
立った状態を基本の姿勢にします。大股で歩く時に、スネの骨は垂直に立てて、ふとももの骨を水平になるように腰を落とします。狭い室内なら、そのまま戻りながら立ち上がっても良いですし、屋外なら進行方向へ前進しながら動作をゆっくり繰り返します。

【ランジウォーク】
ランジウォークとは、中腰の姿勢で骨盤を前傾させたまま、ゆっくりと動作するものです。前後左右斜めに移動することで、ハム、前もも、臀部に刺激を与えます。腰の高さは低いままです。これは、プロ野球のキャンプにも参加経験のある治療院のドクターから教わりました。特に、故障中などのリハビリ期間に有効です。

 
 

器具を使う自重で行う補強運動の具体例

筋肉の長さが変化する伸張性筋力発揮です。以下の運動は、上がる時と降りる時でそれぞれ伸縮、短縮の筋力発揮をします。降りる時はゆっくりと動作することで負荷がかかります。非常にバランスの良い運動だと思います。特に上半身、腕の強化をしたい場合におすすめです。

【鉄棒、懸垂】

【鉄棒、懸垂逆上がり】

【鉄棒、脚上げ腹筋】

【平行棒、ディッピング】
 
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器具を使うウエイトトレーニング

一般的によく知られるウエイトトレーニングです。重りのついたバーベル等を決めた回数挙げるものです。

ベンチプレス
アームカール
ハーフスクワット
レッグランジ
レッグカール
レッグプレス
ハイクリーン

このあたりがランナーが取り組むべき種目だと思います。これは個人差がありますので、自分に必要な種目を計画的に行わないと意味がありません。

ウエイトトレーニングこそ、計画性が命です。やったりやらなかったりではほとんど意味が無いと思ってください。可逆性の原則です。その運動をやらなければ身体は元の状態に戻る、ということです。

やるならば、きちんと計画を立てて、自分にとって本当に必要で意味のある種目をやらなくてはいけません。

ウエイトトレーニングはとても難しいと思います。

 
 

自重で行う姿勢維持のスタビライゼーション

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写真、日本スタビライゼーション協会HP

【スタビライゼーション】
等尺性のアイソメトリックです。運動をしていますが、身体を動かさずに姿勢を保ちます。自宅でもどこでも出来ます。スタビライゼーションとは姿勢を維持することです。自動車の車体の中に、スタビライザーという部品があります。走行中の車体のブレを抑える役目をします。

学生の部活動では、【体幹トレーニング】と総称して言われているようですね。

ランニング中の体幹部のブレを抑えて効率的に力を地面に伝えるために、スタビライゼーションを行うと考えてください。

方法は色々あります。一例を紹介します。
写真を載せるとわかりやすいのですが、この分野は著作権の問題等もありますので掲載しません。わからない方はネットで検索してみてください。

うつ伏せ、膝、腕を伸ばして手で支持

うつ伏せ、つま先、肘曲げて肘で支持

うつ伏せ、つま先、腕を伸ばして手で支持

うつ伏せ、片足つま先、腕を伸ばして片手で支持(手足は対角で)、地面から離した手足は水平に伸ばして維持

横向き、膝の外側、肘曲げて肘で支持、地面と反対側は地面側と同じ形を維持(左右対称)

横向き、足小指側面、肘曲げて肘で支持、(横向き反対全て、地面と反対側は空中で地面側と同じ形を維持、左右対称に)

横向き、足小指側面、腕を伸ばして手で支持

仰向け、踵、肘で支持

仰向け、踵、腕を伸ばして手で支持

これらは基本的なもので、他にもバリエーションはたくさんあります。

行う時間は約10秒から1分が目安です。目的が異なります。

私が勉強したスタビライゼーションは8秒間姿勢を維持するだけで良い、というものです。目的は筋トレでは無く、神経系のトレーニングです。身体の各部を効率的に使えるようにする練習です。

長い時間耐える場合は、筋トレメインです。初めてやる場合は、30秒でもキツイと思います。

 
 

ランニングの動作に近い運動での補強

【ハードルジャンプ、ボックスジャンプ、バウンディング、縄跳び】

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写真、クレーマージャパン

瞬発的な筋力発揮、プライオメトリックです。負荷が高い運動なので、過度な疲労状態でやったり、本数をやり過ぎると怪我の原因にもなります。十分注意して、行うタイミングや本数を設定してください。

スピード練習時のウォーミングアップに組み込むのがベターです。

プライオメトリックの運動を参照する。
 
 

水中ランニング

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写真、TSK International® Ltd

等速性の筋力発揮、アイソキネティックです。故障中のトレーニングとして適しています。軽い有酸素運動と、軽い筋トレを兼ねています。

水の抵抗は、簡単に説明するとスピードを2倍にすると4倍、スピードを3倍にすると9倍になります。水中で走る動作をすることで手足や体幹部に負荷をかけます。体重が脚にほとんどかからないので、故障中でも痛みが出にくい運動です。動作はとても遅くなりますが、一生懸命やればそれなりに心拍は上がります。この心拍数の高さが持久力を鍛える運動では大切です。

泳げる人は、全力近くで泳ぐのを何本も繰り返すことで、効果的な有酸素運動ができます。しかし、これは補強運動や筋トレの部類には入りませんので、ここでの説明は割愛します。ゆっくり泳げはアイシングを兼ねたクーリングダウンとしてとても有効です。

 
 

まとめ

自主練習で筋トレや補強運動をやる選手は多いと思います。

故障中に、筋トレをやる場合は、自分の専門種目の走る練習メニューを参考にすることができます。

例えば、スタビライゼーションです。
中距離選手の練習をアレンジして、200m×5×2のインターバルなら、30秒姿勢をキープ、90秒つなぎを繰り返します。90秒つなぎの間に他の種目を入れます。うつ伏せ、横向き×2、仰向けで2分です。これを5本2セット行います。それぞれの姿勢は30秒ですし、その間は他の姿勢で使う筋群の大部分は休んでいます=変則的ですが90秒レストです。

この様に、考え方とアレンジ次第で補強運動と筋トレの幅が広がります。

あくまでも、メインは走ることです。走ることだけでは強化できない必要な部分、自分が弱い部分を補強運動や筋トレで補うことで、走るパフォーマンスを向上させることが目的です。また、故障や怪我の予防にもつながります。

思いつきではなく、あくまでも計画的に行いましょう。

自主練習で何をすれば良いですか?


学生の場合、部活後や部活前に追加したい場合と、部活が無い日に練習する場合があります。

社会人なら、基本的に自主練ということになりますね。学生からすると考えられないでしょうが。実業団選手では無い、社会人アスリートは、日々多忙な生活を送っていますので日常のトレーニングを【時短】にして、仕事が休みの日のトレーニングをしっかり行うパターンをプランニングすることが基本になると思います。
 
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学生の部活前に自主練する場合

メイン練習は、あくまでも部活動時間中です。部活前の練習は補足的なものになります。

筋トレ、補強運動
jog
ラダー等のSAQトレーニング
縄跳び等、プライオメトリックな筋力発揮の動的な筋トレ
朝練習で走る場合の参考記事へ

本当に必要なのか考えることです。大半のレベルの選手は部活動時間に集中した練習を行うことを考えた方が良いと思います。あれもこれも欲張らない方が賢明です。やるならば継続しないと意味がありません。一時的な自主練はしてもしなくても身体能力向上は望めないと思います。
 
 

部活後の自主練

これも同様に、本当に必要か考えることです。【何かを鍛える】ことだけではなく、強くなるためには様々なアプローチがあります。部活後に何かせずにはいられないのなら、以下をおすすめします。

【筋トレ+柔軟運動、自力整体の効果(身体のバランスを整える)なら】
ヨガ
ピラティス
ネットで調べれば動画やサイトがたくさんあります。本を一冊買って、やってみるのも良いでしょう。社会人ならスポーツクラブで出来ますね。

【疲労回復に努めたいなら】
静的ストレッチ強め←最も基本的な必要不可欠なことです。
水泳(20分程度)←軽い有酸素運動+クーリングダウンの効果もあります。

【筋トレが不足しているなら】
自重での補強運動
短時間の器具を使ったウエイト
鉄棒で懸垂、懸垂逆上がり

【その日の走行距離が不足しているなら】
jog3〜6km程度、心拍60〜70%
+流し
これらは基本的にはする必要は無いと思いますが、部活動の顧問によっては十分な指導がなされず、偏ったメニューになることもあると聞きます。その場合は自分で考えて追加すれば良いです。

 
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部活が無い日の自主練

練習の流れに合わせて、ポイント練習、回復jogなど、本来その日にやった方が良い練習をやるべきです。

練習メニュー検索を参考にして、練習の流れや設定タイムを確認してください。

 
 

学生のテスト期間や社会人の勤務日の【時短練習】

普通にやりたい練習内容の半分の量にします。そして設定ペースを100mあたり0″5、1000mなら5″程度上げて走ります。

例えば、
アップjog3000m(4’30)、流し100m×5
ペース走5000m+5000m(3’40″、つなぎjog1000m)15’rest後にレペ
+レペ400m×2(設定56″、15’rest)
ダウンjog15′

時短メニューなら
アップ1500m(4’25)、流し100m×3
ペース走5000m(3’35)15’rest後にレペ
+レペ400m(設定54″)
ダウンjog8′
練習時間はほぼ半分になります!
このメニューなら、所要時間約65分です。距離は約8500mです。休憩をしっかり挟んで回復するところはしています。全力を出し切る訳ではありませんし、過度な疲労も残りません。

しかし、バランス良く様々なペースで走ることは変えていません。距離を減らす代わりにタイムを少し速くしています。これによって、距離を走ることの疲労は減り、筋肉の良い張りが生まれます。大会前の調整練習に近いです。

よくある考え方は、時間が無いからjog60分と流し、、、です。どちらの練習が効果的でしょうか?

忙しい時短期間を終えたら、通常のトレーニング周期に戻します。その時に、スムーズに戻って、良い動きが出来るのはどちらでしょうか?

時と場合にもよりますが、その時の自分にとって、【ベストな方を】選べば良いです。

参考までに、テスト期間で練習がほとんど出来なかった場合または社会人が残業続きで練習できなかった期間の後の練習再開方法

 
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まとめ

自主練習をする目的を明確に言えるのならば、やるべきだと思います。しかし、漠然と何かせずにはいられない、とにかく練習しなきゃ!という気持ちで計画性の無い思いつきの練習では良くありません。

速くなるため、強くなるためにはどうすれば良いですか?を参考にしてください。

練習しているつもりでも速くならない人も読んでみてください。

やるならば、しっかりと計画を立てて、年間計画に基づいた流れのある練習にすることが望ましいです。

陸上競技は個人競技だからこそ、このように自己管理をする能力が養われます。陸上専門の先生がいない場合、顧問が専門外の種目出身、いつも1人で練習しているので練習相手がいない。そんな人こそ、自己管理能力を徹底的に磨くべきです。

それが自分の強みになります。これは断言します。

1人で練習しているからこそ自由です。自由だからこそ、何でもできるので難しいのです。

コーチがいない人は、自分自身がコーチです。

客観的に考えて、やろうとしている自主練習は本当に必要か、効果的なのかを見極めて、自主練習をしましょう!

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プロテインとアミノ酸について


運動後にアミノ酸やプロテインを飲めば良いと耳にするけれど、具体的に何が違うのか?いつ飲めば良いのか?

今回は、プロテインとアミノ酸について紹介します。

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アミノ酸でも特にアスリートに重要なのはBCAA

BCAAは、分岐鎖アミノ酸のことでブランチッド、チェーン、アミノ、アシッドの略です。バリン、ロイシン、イソロイシンが主な成分で、体内で合成されないたんぱく質の素です。プロテインを細かく分解したものの中にアミノ酸、BCAAがあります。

国内メーカー、味の素が販売しているアミノバイタル販売とても有名ですね。

より素早く効率的に摂取をしたい場合に使います。その分、価格は高いです。筋肉をつける目的よりも、疲労回復と高強度運動時の乳酸濃度を下げる目的で使われます。
 
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たんぱく質と言えば、肉や魚、大豆、納豆などを思い浮かべることができます。これらは食事として摂取することでいいで分解され朝で吸収されるまで約2時間半かかります。しかし、サプリメントのBCAAはすでに分解された状態ですので、約30分で吸収されて血中に溶け出します。

ですので、レース前にBCAAを摂取するならばレーススタートの30分前が理想です。人間の体は弱酸性です。運動する時には、筋肉内のミトコンドリアによってエネルギーが発生するわけですが、エネルギーの副産物として乳酸も産生されます。乳酸は酸性です。運動による疲労で人間の血液は酸性濃度が高くなります。BCAAを摂取することで、この3世濃度を下げてアルカリ性の方向へ働きます。酸をアルカリで中和するイメージです。

効率的に乳酸の酸性を中和するためには、重曹が最も効果的と考えられていますが、重曹を直接口から摂取すると下痢を起こしやすいので現実的には行われていません。

私は、この話をある本で読み実際に薬局で重曹を買ってきて練習で飲んで試しました。重曹は、炭酸ナトリウムです。しかし、どれだけの量を飲めば効果があるのかも分からず練習中の腹痛の恐れもあり何度か実験しましたが効果を体感する前に断念しました。当時、陸上仲間で医大生がいてこの話を相談したところ、理にかなっていると言ってました。飲む分量のアドバイスを求めましたが、それはわからないと言っていました。

アミノバイタルは、身体への負担もリスクもありません。安心の日本製です。高強度運動の30分前に摂取すれば血中の乳酸濃度を下げてくれます。就寝直前に摂取すれば疲労回復効果を高めてくれます。

あとは値段、財布との相談になります。
 
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プロテインの主成分はたんぱく質

プロテインは英語で、たんぱく質です。たんぱく質は三大栄養素のひとつで、炭水化物、脂肪と並んで人体に無くてはならないものです。

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プロテイン自体はアミノ酸よりも安いです。

たんぱく質には、動物性と植物性のものがあります。ホエイは牛乳が主成分の動物性、大豆が主成分の植物性、ソイが有名です。

ホエイは吸収が早く、運動直後の摂取に適しています。

ソイはゆるやかに吸収されるので、就寝前の摂取に適しています。

タンパク質は、食事できちんと摂ることが理想ですが、ハードな運動をするアスリートは食事だけでは足りません。そこで、プロテインを活用して補う必要があります。

ハードな運動で筋肉が何度も強く収縮して壊れていきます。この壊れた筋肉が筋肉痛になります。壊れない程度の運動は軽い運動と言えます。壊れた筋肉を修復するためにはたんぱく質が不可欠です。

ハードな運動直後30分以内にたんぱく質を摂取することが重要で、これを回復のゴールデンタイムと呼びます。ですので、プロテインを摂取するタイミングはここです!

このようにハードな運動をするからプロテインが必要出会って、何も運動をしない人がプロテインをいくら摂っても筋肉はつきません。

運動直後にたんぱく質を摂取することがとても重要ですが、もう一つ就寝直前のタンパク質の摂取も重要です。理由は、就寝直後の成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯にタンパク質が体内にしっかりある状態だと回復が早まります。

BCAAの摂取も同じ理由です。
 
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プロテインの種類と効果

ホエイ
動物性、筋力アップ←素早い吸収

ガゼイン
動物性、疲労回復←吸収が遅い

大豆、ソイ
植物性、疲労回復、体重維持やダイエットにも。

プロテインの摂取を量

体重1kgあたり1gが基準、多くても2g
70kgなら70〜140g
摂りすぎは脂肪に変わり蓄積されることと、肝臓と腎臓への負担が大きくなることです。
 
 

まとめ

やみくもにプロテインやBCAAを摂れば良いという訳ではありません。摂るべき時に適量を摂ることが大切です。

練習内容に合わせて上手く使い分けることで、費用対効果も上がります。

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基本的には、プロテインを摂るようにして、ハードな練習やレース前、その日の寝る前にはBCAAというふうに使い分ければ良いと私は考えます。

プロテイン
毎日の練習直後に飲むのがおすすめです。運動直後30分以内が栄養補給のゴールデンタイムです。筋肉の修復、ハードなトレーニングからの回復を早めます。


アミノバイタル180袋入り
高強度の運動前後または就寝前にアミノ酸を摂取することで、就寝直後の成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯に作用して回復を早めます。この大箱なら一回90円です。小さい箱を買うと倍近くします。ポイント練習が3日に1回とすれば、その日の就寝前の摂取で一年でも120回くらいです。


海外製品のBCAA
コストパフォーマンス最高の商品です。1000g(1kg)の大容量です。一回量は6gで、アミノバイタル同等のBCAAが摂取できます。最近はamazonで簡単に注文できます。私はこちらをおすすめします。

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自分のスピードと持久力のバランスを分析して、足りない練習を考える。


◎全国出場レベル
○県で上位レベル(県の次、ブロック大会レベル)
△県大会出場レベル
×県大会出れないレベル

全国上位レベル☆
を追加するとさらに細かく分かれますが、ここでは全国出場レベルまでにしておきます。全国上位レベルの選手にはコーチやきちんとした顧問がついていると考えられるので。
 
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(1)スピード◎、持久力◎

(2)スピード◎、持久力○
(3)スピード◎、持久力△
(4)スピード◎、持久力×

(5)スピード○、持久力◎
(6)スピード△、持久力◎
(7)スピード×、持久力◎

(8)スピード○、持久力○
(9)スピード○、持久力△
(10)スピード○、持久力×

(11)スピード△、持久力○
(12)スピード×、持久力○

(13)スピード△、持久力○
(14)スピード△、持久力△
(15)スピード△、持久力×

(16)スピード○、持久力△
(17)スピード×、持久力△

(18)スピード×、持久力○
(19)スピード×、持久力△

(20)スピード○、持久力×
(21)スピード△、持久力×

(22)スピード×、持久力×

今の自分はどれに分類されますか?
 
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スピードと持久力が同レベルという人はあまりいないと思います。だいたいどちらか得意で、どちらか苦手です。

私は持久力が苦手ですが、スピードの方がもっと苦手です。

タイム相関表で比べるとわかりやすいです。得意はものは上の記録、苦手なものは下の記録になります。

苦手なスピード練習を怠らず、持久力のトレーニングは年間通して継続するように意識した練習メニューを組んでいます。

結局のことろ、バランス良くスピードと持久力を配分しなければなりません。

時期によって、スピードを強調するか持久力を強調するかを自分で考える必要があります。

苦手克服は大切ですが、そればかりやるのはオススメしません。得意の持ち味が死んでしまいます。

逆に、得意なことだけを練習するのもいけません。苦手を補うことも忘れてはいけません。

数字で表すと、スピード:持久力のバランスは、9:1〜1:9の範囲なります。10:0や0:10はいけません。
 
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種目ごとの無酸素運動と有酸素運動の割合

大まかに考えると以下のようになります。

無酸素:有酸素
400m 9:1
800m 6:4
1500m 4:6
5000m 1:9

詳しくは、エネルギー供給系の記事を参照してください。

基本的には、これらの割合で練習で走る距離のバランスをとるように考えると良いです。

距離でバランスを振り分けるのでは無く、練習の日数や練習所用時間で考えた方が上手くいくと思います。

例えば、
800m選手なら、大まかに考えて10日のうちにスピード6日、持久力4日です。

または、1日の練習で100分練習時間があるなら、60’をスピード練習にあてて、40’を持久力練習と考えることもできます。

スピード練習は高強度ですし、短時間で距離も走れませんし休憩も多く必要です。持久力練習は低強度で長い時間かかる練習です。一概に、距離で分けることはできません。

上の考え方もあくまでも一例ですので、練習メニューを組むときに意識してバランス配分するようにしてください。
 
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最初にした分類を分析して特性と課題を探す

スピードが苦手ならば、スピード練習を週に2回は入れるべきです。また、身体の使い方を改善するために、ジャンプ系の補強を取り入れるべきです。

スピードが苦手な選手がやるべきこと。

持久力が苦手ならば、ペース走を週に2回は必ず入れて持久力の基礎を固めるべきです。

持久力が苦手な選手がやるべきこと。

(1)〜(22)段階で全国レベルから県大会より下のレベルで分かれますが、シンプルに考えるとやるべきことは同じです。

それぞれのレベルに応じたトレーニングを知り、それを継続することが大切です。

(1)の全国出場レベルの選手は、さらに上の全国入賞レベルがあります。やるべき方向性や意識していることは間違っていないと思いますので、さらに質を高めて効率的なトレーニングを追求することが大切だと思います。

練習の質を高める取り組め怪我やオーバートレーニングのリスクが高まります。

怪我の予防

オーバートレーニングの予防

(22)の下のレベルの選手は、速くなるためのアプローチはたくさんあります。何から手をつけても速くなれます。自分が得意なことを見つけて、それを伸ばすことを考えた方が長続きしますし、楽しいと思います。【好きこそものの上手なれ】です。楽しむことが一番大事です。やらされる練習ではなく、自分の意思で取り組む練習だからこそ身体が反応しますし強くなれます。

これを読んでみて、取り組めそうなものからやってみてください。

強くなりたいけど何から手をつけて良いかわからない選手へ
 
 

まとめ

自分の長所と短所を自覚するこはとても大切です。

私の意見ですが、短所を克服するよりも、長所を伸ばすことを重視した方が記録は伸びると思います。

しかし、短所の克服も意識して行うことは必要です。短所を放置して良いとは思いません。あくまでも、優先順位は長所を伸ばすことで、長所を伸ばすトレーニングをしっかりやった上で次に短所克服に取り組むべきだと思います。

自分の持ち味は、基本的には変わらないと思います。遺伝子に組み込まれた親から受け継いだものだと思います。

変えられないことを一生懸命に変えようとすることは労力と時間の無駄です。変えられることを変えることで自分の身体能力を伸ばすことを考えましょう!

変えられることとは、自分の生活態度や生活習慣、自分自身の意識と行動です。目標を明確に持つことです。

目標が決まれば、意識が変わり、意識が変われば行動が変わります。行動の積み重ねが1日になり、1日を繰り返せば1週間、やがて1年になります。これが習慣化されることで、身体能力が向上して、結果がついてきます。1日に0.01秒速くなれたら、100日で1秒、1年で3秒65も速くなれます!!ストップウォッチで100分の1秒を止めようと思っても止められないくらいの短い時間です。

陸上競技は非常にシビアな競技です。ごまかしは効きません。まぐれもありません。

やったことが正直に結果に現れます。だから面白いのです。

自分自身が、良い方向に変身するのを楽しみながらトレーニングに取り組みましょう!

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大会、記録会後の反省と自己分析の方法(主観的な感覚編)


大会後の反省と自己分析(客観的な数字編)に続き、次は主観的な感覚の振り返りをします。

数値化できない主観的な感想

【レース前の心境、精神状態はどうでしたか?】
適度な緊張感、過度な緊張、不安、逆に気持ちが緩んで集中できなかった等、思い出してみてください。

【これまでの練習は上手く積めていたのか?】

大きな怪我でのトレーニング中段やテスト期間で練習できない日があった等、予定通りできていたのか、できなかったのか。
 
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【調整したのか、調整無しで練習の流れの一環で出たレースなのか】
調整したのに体調を合わせられなかったのなら、その原因を練習日誌を振り返って考えてみてください。調整無しなら、どの程度で走れる予定だったのか。

調整方法とは何かわからない場合はこちらを参考にしてください。

【レース中の思考と行動】
また、レースで自分がどんなことを考えて、どんな風に走ったのかを練習日誌に記録するべきです。

【レース中の感覚】
そして、走っている時の感覚を自分の言葉にして書き残しておくと良いです。

【レース中の努力度】
がんばり具合も書きましょう。どこでペースが落ちたのか、どこで気持ちが切れたのか、何故そうなったのかを振り返ってみてください。

【ペース配分の成功、失敗】
ペース配分は上手く行きましたか?
自分に合ったペース配分の方法ですか?
入りをオーバーペースで入ると中盤で必ず中だるみします。その中だるみを上手く乗り切れましたか?オーバーペースをそのまま押し切ればラストで落ちます。それを最小限に防げましたか?

【予定外のペース時の対処】
予定外のペースになった時の対処や気持ちの切り替えはできましたか?

【ラストスパートはしっかりできましたか?】
途中経過が苦しくても、最後は気持ちを切り替えて少しでも動きを切り替えて最後まで全力で走り抜けることです。諦めてはいけません。

ラストスパートのコツ

【意気込み、気合い、集中力はどうでしたか?】
これは自分しかわかりません。計測もできない大事な要素なので、練習日誌に書き残すなら主観を数値に置き換えて自分の中ルールで書くと良いでしょう。例えば10段階評価でいくつ等と。

集中できなかったのであれば、何故なのかを振り返って考えてみてください。繊細でプライベートなことが原因で大会や練習に身が入らないこともあるかもしれません。特に、思春期の学生なら恋愛や失恋の影響は大きいと思います。

 
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まとめ

これら全てが上手く行かないと記録が出ない、という訳ではありません。何項目もダメでも記録が出る時は出ますし、ほとんどの項目が上手く行っても、それまでの練習がきちんと積めていなければ記録は出ないかもしれません。

記録が出る時はこうだと、一言で言えるものではありません。

いくつもの要素が複雑に絡み合って、その大会の日に体調のピークを合わせられるかどうかも大切です。

陸上を始めたばかりの人や、中学生はここまで難しく考える必要はありません。取り組めることから1つずつやれば良いです。

しかしながら、レース後の反省は必ずしたほうが良いです。最低でも、200mか400mごとの通過タイムとラップタイムは振り返りましょう。

陸上競技の走る種目は、スタートしてからゴールするまでの10数秒から数十分、ハーフやフルマラソンになると2時間以上を争う競技です。

しかし、スタートラインに立つ前の過ごし方はものすごく大事です。結果に与える影響はとても大きいです。

ゴール後に、次のレースや練習に向けてきちんとクーリングダウンすることも習慣化しなければいけません。

クーリングダウンについておさらいする。

大会で走る時だけでは無く、日常生活全てを陸上競技や取り組んでいるスポーツ•競技として考えることが大切です。

速くなるため、強くなるためのアプローチは色々なところにあります。

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大会、記録会後の反省と自己分析の方法(客観的な数字編)


レースを終えたら必ず反省と自己分析をしましょう。目的は、次の練習とレースに失敗を活かすことです。そして、同じ失敗をしないためです。

客観的なラップタイムやゴールタイム、順位、主観的な感覚の両面から結果を分析することをおすすめします。

また、第三者から見てもらった感想や意見、動画チェックも出来れば良いです。

ひとつレースを終えたら、「あー、終わった。今回記録出なかったな。」または、「ベスト出て良かった。」だけでは次につながりません。結果を練習に活かすこともできません。

何故、記録が良くなかったのか、何が上手く行ったからベストタイムを出せたのか、原因をはっきりさせることが大切です。

 
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客観的なもので数値化できるものを分析

ゴールタイム(公式記録)
順位
順位の推移
ラップタイム、通過タイム
レースの動画
歩数とタイムからストライドとピッチを算出して確認
スタート時刻
招集完了時刻とアップ開始時刻
アップで走ったjogの距離とペース、流しの距離と本数とタイム、つなぎの方法とタイム
気温、湿度、風速、風向き
レース当日の起床時間
睡眠時間
食事を摂った時刻

反省と分析のメインは、レースをスタートしてからゴールするまでになると思いますが、実はレースをスタートする前に失敗していることも多くあります。
 
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レース前の反省、振り返り

【アップ開始時刻と招集完了時刻】
大会に不慣れな陸上を始めたばかりの選手が、招集完了時刻を考慮せずに、スタート時間から逆算して1時間前からアップを始めると時間が足りなくなります。アップ不足です。そして、焦りでテンパってしまって大事なレース直前の精神状態が悪くなってしまいます。

ウォーミングアップについておさらいする。

【アップ前の過ごし方】
これも大切です。時間があるからと言って、テントや待機場所で爆睡してしまうと、副交感神経が優位になって身体が沈静化してしまいます。寝るなら15分程度にとどめましょう。15分間の睡眠はリフレッシュに効果的であると言われています。

【食事の時刻や食べる内容】
これも気を配るべき項目です。走る前の食事で脂っこいものを満腹に食べると消化に時間がかかります。胃に内容物が残った状態でアップをすると腹痛になったり不調を招く原因になります。アップ2.5時間前には食事は済ませておくべきです。

【起床時間は適切だったか?】
ギリギリまで寝ていると、脳は起きても身体が起きません。レース5時間前には起きて、軽く散歩したり、忘れ物の確認や身支度、そして食事を終えましょう。

睡眠時間はとても大切です。普段通りの睡眠時間で、絶対に寝不足感が無いようにするべきです。7〜8時間は必要です。レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは90分なので、7.5時間が目覚めが良いと思います。(個人差あり)

次はレース展開です。

【レースに臨むにあたってきちんとレース展開や目標通過タイムを設定していましたか?】
漠然とスタートラインに立つのでは記録は望めません。

【具体的な目標設定はしていましたか?】
ゴールタイムだけではなく、途中経過も予定を立てましょう。それを何メートル毎かでラップタイムと通過タイムを考えておきましょう。200mごとか長くても400mごとです。800mなら私は100mごとに設定していました。

そして、それを練習のインターバルやレペティションで実践してみましょう。事前にイメージトレーニングで身体を動かしておく必要があります。
 
 

レース中の反省、振り返り

【予定通りのレース展開に持ち込めましたか?】
予定通りのペース配分、通過タイム、ラップタイムに近い走りができましたか?また、序盤の位置取りは上手く行きましたか?

【順位の推移】
終始先頭を走っていたのか、序盤温存して集団中ほどにいてラスト上げたのか、上がり切れなかったのか、抜かれまくって最後尾まで落ちたのか、レースの流れも練習日誌に記録しておくと、読み返した時に思い出しやすくなります。

【気温の適応は個人差があります。】
私は気温18℃が好調の下限で、上限はありません。(国内の話)どんな猛暑でも800mや1500mなら平気でした。強い選手が記録を落とす中、私は暑さに強いので真夏の大会は順位が良かったです。

【風向き】
私はバックストレート追い風の時が走りやすいです。記録も出やすいです。逆は苦手です。自分のレース展開で得意な風向きがあります。

【天候】
とても重要です。暴風雨のレースは記録が出にくいです。順位狙いの大会なら無理をせずに自分の得意な展開に持ち込んで駆け引きレースをすることになります。記録と順位の両方を臨むのは厳しいです。

風が弱くて雨だけならさほど影響はありません。

ただし、低気圧の時は体の内圧が高くなっているので、エネルギー産生の副産物である乳酸が抜けにくいです。しっかりとクーリングダウンをすることが重要になります。予選レースで流せるなら余計な疲労を残さないようにすることです。

 
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客観的なもので数値化できないものの分析

【第三者からの意見、感想】
出来れば複数の人に見てもらえると色々な意見になります。

強豪校や私立の学校ならコーチがいるでしょうし、コーチからのアドバイスをもらうと良いでしょう。しかし、普通の学校にはコーチはいませんし、顧問が陸上素人だったり、専門外の種目出身の場合がよくあります。

部活の仲間に率直な感想を言ってもらい、自分のレースが他から見てどうなのかを知ることも大切です。

陸上仲間の意見は時にとても鋭くて、ドキッとすること、的を得たことを言われることが多いです。大体そこが自分の弱点です。

続いて、主観的な感覚の反省と振り返りをします。

 
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ランナーのダイエット


中長距離選手の理想的な体重というものはなく、身長と体重の比率であるBMI、ボディマスインデックスを指標にすることと、体脂肪率の低さが重要だという説明は他の記事で紹介しました。
中長距離選手の理想的なBMIと体脂肪率

そして、身体の絞り方の基本的な考え方や練習メニューを工夫する一例も紹介しました。
身体の絞り方

今回は、日常生活でできるもう少し具体的な方法を紹介します。
 
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食事はよく噛んで食べる

幼い頃や子供時代に親や祖父母から言われたことがある、聞き覚えのある言葉ですね。一度、自分が一口何回噛んで食べているか、意識して数えてみてください。5〜10回程度の人は、もっと噛んでゆっくり食べることをおすすめします。

一口20回くらい噛んでみてください。ご飯なら、お米本来の味を味わうことができるはずです。回数をきちんと噛んで、その結果ゆっくり食べることで、満腹中枢が刺激されて食べる量が減ります。

これは、消費カロリーを摂取カロリーが上回っている人にぜひやってもらいたいことです。

食べる量を減らすことは辛いことです。食欲は本能ですから、固い決意がないと食事を制限することは難しいです。ただ、数日減らしたところで、また食べる量が戻れば体重も戻ります。コツは、毎日できるシンプルなことを繰り返すことです。
 
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食べる順番を意識する

お腹が空いている時は、真っ先に白いご飯とお肉が食べたくなります。野菜類は後回し、一番最後という人は多いでしょう。

これを逆にします。まず野菜類を食べてから汁物、ご飯とおかずの順番です。

血糖値が急上昇するのを防ぎ、ゆるやかに上昇するようになります。血圧高め、糖尿病予備軍のベテランアスリートにも有効な方法です。
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夕食を食べる時間と量に気をつける

一般的なイメージでは、朝は軽く食べて、昼は腹八分、夜が1日のご褒美でお腹いっぱいです。実は、これが逆なんです。

【朝は金、昼は銀、夜は銅】のイメージに変えることで太りにくくなります。

部活でハードなトレーニングをする学生は、練習直後30分以内ににプロテイン摂取やパン等の補食を食べて、回復のためのゴールデンタイムを逃さないようにすることです。理想はこのタイミングで夕食を食べることですが現実的には難しいです。だからサプリメントや補食で補います。

家に帰るまで空腹をガマンするのは間違っています。ただし、お金がかかることなので、学生ならお家の人に説明をして相談してください。社会人なら、ここはケチる所ではありません!

そして、夕食を満腹に食べないようにします。寝る3時間前までに夕食を摂ることが理想です。消化吸収してから寝ることで、睡眠の質も高まりますし、睡眠の質が高まることで成長ホルモンの分泌も多くなり、効率的な疲労回復につながります。良いことづくしなんです。
 
 

加齢による筋肉量の減少と基礎代謝の低下による消費カロリーの減少

加齢による体力の低下

若い時はどれだけ食べても太らなかったけど、年齢を重ねたらすぐ太るようになりやすいです。

これは基礎代謝が落ちたことが原因の1つです。

筋肉量が落ちるので基礎代謝が落ちます。

例え同じ練習量をこなしたとしても筋肉量が減る分、消費カロリーも減ります。

そして、食べる量は意識しないとなかなか減らせるものではありません。年齢を重ねると、仕事上の接待や付き合い、飲み会、歓迎会や送別会など、学生時代にはなかったカロリーよ過剰摂取が待っています。それらの大半は夜間に行われます。最もカロリーを控えたいタイミングで過剰摂取する為に、余計に太りやすいです。

この悪しき習慣がベテランアスリートの体重増加の原因の大きなひとつになっています。それに加えて練習量の減少です。

ベテランアスリートの皆さんは、意識して食べる量の管理をするべきです。

アスリートとしての目標に対する気持ちが勝つか、誘惑に負けてしまうか。己との戦いです。

定期的に筋トレや補強運動をして、筋肉量を維持することも大切です。

 
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年齢を重ねたベテランほど筋トレを計画的に行うこと

成長期の若いうちは、何もしなくても筋肉がつきますし、走るだけで必要な筋肉がついて行きます。ところが、20代の青年期を終え、30代の中年期に入ると急に身体能力が低下し始めます。

スピードが出せなくなる、筋肉痛から回復しにくくなる、疲れがとれにくい等です。

この時期から、意識的に筋トレを行うことで筋力低下を防ぎます。筋肉量をキープすることが、基礎代謝をなるべく落とさないためには必要です。

超回復のサイクルは24〜72時間なので、2か3日間隔でしっかりと筋トレをして筋肉に必要な刺激を与え続けることが大切になります。毎日だらだらやる筋トレは、毎日できるということは負荷が軽いということです。

どちらの方法を選択するか、またそれらのハイブリッドで強弱をつけた筋トレの計画を立てるかは、個人の生活スタイルによって異なります。筋トレやストレッチが生活の一部になるように工夫することが重要です。
 

 

筋トレの注意点

筋肉が不必要に肥大するようなプログラムを組まない方が良いです。

かなり重い重量を少ない回数で挙げるウエイトトレーニングです。筋肉を肥大させる目的なら良いですが、走るために必要な筋肉で体重増加を抑えたいのか、目的を明確にすることです。
 
 

日常生活の中での工夫

電車通学•通勤の人は何駅か前で降りて、歩きかジョギングで帰宅することで強制的にカロリー消費を増やすことができます。

また、自転車通学•通勤の人はそれ自体がカロリーを消費しやすい運動ですので、ひと工夫することで全身を上手く使えるようになります。【それはサドルを高めにすること】です。

ロードバイクを持っていなくても、ママチャリのサドルを上げて乗ることで、骨盤と脚の関係をロードバイクに近くします。

スポーツタイプのクロスバイクなら、尚やりやすいと思います。マウンテンバイクでも良いです。どのタイプの自転車でも、肝心なのはサドルの高さです。タイヤが小さな小径車でも良いです。

休日にちょっと出かける時も、自転車に積極的に乗るようにすることで消費カロリーは増えます。季節によって景色を楽しむこともできます。

ママチャリを活用したリハビリ、トレーニング
 
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体重の重さよりも、体脂肪率の少なさが重要

特にアスリートは、体脂肪率が低いことが望ましいです。男性8%〜9%、女性17%が目安です。

筋肉は皮下脂肪よりも重いので、筋トレを始めると最初はなかなか体重自体は減りません。筋肉が増えて皮下脂肪が減っているからです。そのうち目に見えて減りますので、急に無理をすることなくコツコツと痩せるための努力を続けることが大切です。
 

 

まとめ

体重を落とすために必要なことは、目標の設定です。漠然と痩せたい!と思うだけでは無く、具体的に○kgまで落とす、○kg減らすと数字を決めることです。

また、無理の無い期限もも決めることが大切です。

例えば、半年かけて6kg落とす。だから1ヶ月1kg=1000g、1日平均33.3gということが明確になります。

だから、毎日体重計に乗ることが必要です。特に女子は体重計に乗りたがりません。それが太りやすくなる原因の1つです。

体重計測は1日2回です。起床後のトイレの後と、帰宅後食事前です。本当の体重は朝と考えましょう。

カレンダー

毎日、練習日誌に体重を書き続けることです。これを怠るといつまで経っても思うようには痩せません。

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ママチャリのサドルを高めにして、自転車でリハビリトレーニングをする方法 〜道端カレンさんのママチャリダイエットも参考にしてください!〜


私バイクをトライアスロンをしているので、ロードバイクを持っています。故障でランができない時はバイクの練習量をその分増やして対応しています。

トライアスロンを始める前、陸上専門の時はこれができませんでしたし、その発想がありませんでした。

ロードバイクを持っていない、学生の陸上部員、社会人ランナーの皆さんに参考にしていただければ幸いです。

スポーツタイプのクロスバイクなら、よりやりやすいと思います!
 
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道端カレンさんのママチャリダイエット

別サイト
道端カレンのママチャリダイエットのネットニュース

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道端さんは、モデルでありアスリートです。2016石垣島トライアスロン年代別優勝もしています。美しさと強さを兼ね備えたモデルアスリートですね!本当にすごいです。

上の画像は、ご本人の許可を得て掲載させていただいております。
 
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エアロバイクを活用した持久力トレーニングの記事を参考にする

エアロバイクは室内で退屈です、、。
ママチャリで外を走ると、河川敷等ではランニングよりも速い爽快感を味わいながら景色も楽しめます。

この時に、通常のママチャリはサドルをかなり低くセットしてありますので、身体を効率的に使えません。脚だけで漕いでいます。サドルをロードバイク同様に高めにするだけで、かなり乗り味が変わります。

ハンドルを押したり引いたりする腕も使えるようになり、体幹を軸に脚全体に力を伝えることもできます。

唯一、ペダルに足を固定できないのが難点ですが、ペダルに足を固定していなくても、【引き脚】を意識するだけでハムストリングも使えるようになります。

それらの具体的な方法を以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

エアロバイクのセッティング

エアロバイクを活用した持久力トレーニング

エアロバイクの具体的な練習メニュー
 

まとめ

もし自転車通学や通勤をしている人なら日常的にママチャリやスポーツバイクに乗る機会があります。それを単なる【移動】にするのでは無く、発想を転換して【プチトレーニング】にすることで、基礎的な持久力を鍛えることができます。

私は遠回りして、1日24kmロードバイク通勤しています。それに加えてバイク練習を周回コースで30kmが日課です。春から秋までですが。

道端カレンさんオフィシャルブログと書籍の紹介

道端カレンオフィシャルブログ

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【2つの言葉の掛け算】で2×2=4通りの選手タイプを考えて、自分の弱点を探す方法


速くなる、強くなるためには色々な切り口があります。体力面、精神面、技術面、生活習慣など。

コーチがいない人は、それを自分で見つけて改善する必要があります。その為のヒントとなる方法を今回は紹介します。
 
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2つ言葉の掛け算で自分の思い当たる節が見えてくる

私も自分でこれを考え出して書いていると、「あー、これ自分のことだな、、。」というものが見つかります。該当するものがあるという事は、ある程度自分のことが分かっているからです。

自分のことが全く分かっていないと、これを読んでも何も感じないと思います。

健康で速い選手、不健康で速い選手
練習に対する考え方と自分を自制することができているかどうかを問います。

脚が流れてるけど速い選手、脚が流れているから遅い選手
身体能力のタイプとランニングフォームの技術的な面を掛け合わせたものです。

積極的で強い選手、積極的だけど弱い選手
レース展開と自分のタイプが合っているかどうかを考えます。
 
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まとめ

この言葉の掛け算は、仕事を参考にして考えました。仕事で、社員研修を担当した時に経営コンサルタントの先生からいただいた資料にヒントがありました。

かしこ、かしこ

ばか、かしこ

かしこ、ばか

ばか、ばか

職場でリーダーとなるべき人の素質や人間性を問うものです。

①外見から賢そうに見えて実際も賢い人

②普段はバカな事も言っているけど本当は賢い人

③賢そうに振る舞っているけど本当はバカな人

④外見がバカそうに見えてやはりバカな人

理想は①か②で、組織の中での役職やその人の人柄に会う方、どちらでも良いと思います。本当にバカな人は困ります。

この掛け算を、ランナー向けに考えました。

そして、この言葉の掛け算は2つの条件だけではなく、3つ以上でもできます。複雑になりますが、より具体的になります。

しかし、2つの条件で分類された4つのどれかに人間は大きく分けられると思います。ご自分でも何か考えてみてください。

例えば、何故あの人はモテるのか?
容姿とモテているかどうかを分類
美形、モテ
普通、モテ
美形、モテない
普通、モテない

例えば、料理
見た目と実際の味を分類
うまそう、うまい
まずそう、うまい
うまそう、まずい
まずそう、まずい

機会を見て、3つ以上の言葉の掛け算を考えてみたいと思います。コーチングする上では、教える対象が多いほど最初のプロファイリング(分類、タイプ分け)が大切です。

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脚が流れているけど速い選手、脚が流れているから遅い選手


脚が流れているけど速い選手

脚が流れていなくて速い選手

脚が流れていて遅い選手

脚が流れていなくて遅い選手
 
 

今回はフォームの話です。ランニングフォームは人それぞれです。速い人には共通点があり、同様に遅い人にも良くない共通点があります。

遅い原因のひとつが、【脚が流れる】ことです。

脚が流れるとは、地面を蹴った脚がそのまま身体の後側に残って脚が伸びてしまう状態のことを言います。そうなると脚が戻るのが遅くなるので、ピッチが上がりにくいです。

しかし、脚が流れているにも関わらず速い選手が稀にいます。
 
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脚が流れているけど速い選手

脚が流れているのに何故速く走れるのでしょうか?

いくつか考えられる要因があります。

脚の切り返しが速い。
敏捷性のレベルが高い。
瞬発力のレベルが高い。
骨盤がきちんと前傾しており、腸腰筋が上手く使えている→伸張反射ではやく戻っている。
強靭な体幹の筋力がある。
流れた脚を体幹の捻り操作で身体の中心から強くて速い力で引き戻している。

色んなタイプの走りがありますので、あくまで予想ですが、【欠点を補って余る凄い点】もあるはずです。

しかしながら、効率的なフォームとは言えませんので、走りの考え方やフォームの改善でタイムが伸びる余地は充分あると考えられます。

脚が流れる原因と改善方法
 
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脚が流れていなくて速い選手

正統派な選手です。自分に合ったランニングフォームで走れているのでしょう。

ランニングフォームにはいくつかの考え方があり、体格や年齢で目指す走りが変わって来ると私は考えています。

若い時は筋力に頼ったバネの効いた走りが出来ていた選手も、年齢を重ねると体力低下は必ず起こります。体力にはいくつかの要素があり、この場合はスピード、筋力の低下が著しくなります。持久力自体は年齢を重ねてもそんなに落ちないので、走り方次第では距離を伸ばした競技で再び活躍出来る選手も多くいると思います。
 
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脚が流れていて遅い選手

脚が流れる悪い点を補うものがなく、効率を落としてパフォーマンスが上がらないパターンです。

運動が苦手な人に多いパターンです。俊敏性が低いために速い動作が苦手です。遅れた脚も引き戻せません。遅筋繊維の割合が多いことも考えられます。遅筋繊維が多いということは長距離選手にとっては重要な要素なので、フォーム改善と練習内容次第ではパフォーマンスは向上します。

先に紹介したものと同じフォームの改善方法です。
脚が流れる原因と改善方法

フォーム改善に間接的に関わる運動があります。縄跳びや連続でその場ジャンプ、ハードルジャンプなどのトレーニングが有効です。
ジャンプ系の補強で身体の使い方を改善する
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脚が流れていなくて遅い選手

練習メニュー自体に原因がある場合と、ランニングフォームで他の改善点がある場合です。またはその両方です。

ふとももとふくらはぎがすぐに疲れてしまう走り方

自分に合った練習メニューと設定タイムを確認する。
練習メニュー検索
 
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まとめ

フォームは人それぞれですが、速い人には共通点がありますし、遅い人にも共通点があります。

自分の理想とする走りを見つけ、それをイメージして、動画で確認した時にその差が無くなればベストです。

実際は、自分が思っている走りと動画で見た自分は大分違っています。

そのギャップを埋めることが理想のフォームづくりの道です。

逆の話をしますが、フォームはどうであれ速ければそれで良いのです!!

そのハイブリッドな考えで、あまり神経質にならず、色々な切り口から自分のパフォーマンスを向上させることを楽しみましょう!!

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遅い人のランニングフォーム共通点


走るのが遅い人は、次のどれなに当てはまっている人が多いです。個人に合わない練習メニューや計画性の無い練習、怪我による大きな練習中断、本人のやる気の有無などは除外して考えてみてください。
 
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脚が流れている。

ふとももとふくらはぎが疲れやすい。
(骨盤が前傾できていない、後傾している)

腰が落ちている。

無駄な上下動、上に跳ぶ走りになっている

もちろん、原因となるフォームはこれらだけではありませんが、自分に当てはまるものがあるならば、そこを改善することがパフォーマンス向上のきっかけになるかもしれません。

詳しい説明は、それぞれリンクを貼ってありますので読んでみてください。
 
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まとめ

自分のフォームは自分ではなかなか分からないものです。動画を撮ってもらって見るのが一番です。自分のイメージとどれだけかけ離れているか。大体の人が、「自分ってこんなんだったんだ、、。」と残念な気持ちになると思います。私もそうです。

イメージと実際の動きに差があります。

いかに自分に合った良いイメージを持って、動作とのギャップを埋めて行くか。これが難しいですが大事なことだと思います。

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積極的で強い選手と消極的で遅い選手、自分の持ち味とベストなレース展開について


積極的で強い選手

消極的で強い選手

積極的で弱い選手

消極的で弱い選手

今回は戦術、レース展開の話です。自分の持ち味、タイプによって得意な展開が違います。まずは自分のタイプを知ることから始まります。チームで練習している人は練習の中で自然と気付きますが、一人で練習している人はなかなかわからないものです。

タイプ別他の記録との相関票
 
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積極的で強い選手

レース展開を自ら作って、ラストの競り合いにも強い選手です。典型的な中距離タイプです。または持久力タイプです。スローペースなレース展開になると、瞬発力タイプの選手にスピードでは叶わないため、自分の得意な展開に持ち込むためにレース序盤から自分の有利な展開で先頭を走る覚悟で臨んでいます。

日常の練習を1人でやっている選手は、先頭を走ることを苦とは思いません。自分より速い人がレースを引っ張ってくれれば記録は出しやすいから良いなと考えています。

自分と持ちタイムが同じ位の瞬発力タイプの選手との競り合いには負けてしまいます。

ライバル選手の持ち味がわかっているならば、少しでも自分にとって有利になるように積極的にレースを進めることで勝つチャンスが高まります。

800m選手に必要なスピード練習

1500m選手に必要なスピード練習

5000m選手に必要なスピード練習

 
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消極的で強い選手

自分から仕掛けてレース展開を作る事はありません。瞬発力タイプの選手です。絶対的なスピードに自信があるため、レース序盤や中盤は、狙った順位の後方に位置して存在を潜めます。レース終盤のタイミングを見計らって爆発的なスパートで一気に前に出ます。

自分より格下の選手が相手ならば通用する作戦です。自分より格上の選手が多いレースになると、かなり速い流れのレースでは持ち味を殺されてしまいます。

前半から多少速いペースでレースを進めてもスピードを維持出来るように、練習では前半速めに入り、リズミカルな効率的な走りを研究することがレベルアップに大切なことです。

併せて、持久力強化のために短めのペース走を取り入れると良いでしょう。6000m前後の距離で、設定ペースはATより少し上85〜90%の速めが良いでしょう。中間タイプや持久力タイプのようにペース走で10000mを走る必要は無いと思います。

瞬発力が得意と言う事は持久力が苦手だと言うことです。苦手の克服が記録向上への近道です。

スピードが得意だけど持久力が苦手な選手がやるべきこと
 
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積極的で弱い選手

自分の力を過信して、オーバーペースでレースを展開してしまい、ラストスパートを仕掛けることができずズルズルとペースを落としてしまう人です。周りの選手からすれば都合の良い選手になってしまいます。できるだけ体力を消耗したくない、レース序盤や中盤を積極的に前に出てくれるため、その後方でリズミカルにレースを進めれば流れに乗れるからです。

積極的で弱いと言われる選手は、自分の力を過信することなく、自分にとって理想的なペース配分をよく考えて、練習ではレースをイメージして繰り返し走ってみるインターバルやレペティションを行うことが効果的です。

ラストスパートをかけられるだけの余力を残したペース配分で積極的な展開でレースを進めることができれば記録向上と良い順位を狙うことができるでしょう。

ラストスパートが苦手な選手がやるべきこと

 
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消極的で弱い選手

本来は、もっと実力があるかもしれないけれど、自分で自分の実力をよくわかっておらず、ペース配分も苦手で不安なために誰かについて行くレースばかりいつもしてしまう人です。そのため、毎回走るペースが定まらずに自分にとってベストなレースペースがいつまでたってもわかりません。

思い切って、潰れても良い覚悟で積極的にレースを進めてみると良いでしょう。何mまでペースを維持できたか、ペースが落ちたときにどんなペースの落ち方をしたのか分析することで、次回そのペースより少し落としたレースで走ってみることができます。

レースで失敗したら、次は練習で試してみることができます。レースでも練習でも誰かの後ばかり走っている人はいつまでたっても自分のレースペースがわかりません。

タイプ別ペース配分の考え方

 
 

健康で速い選手が理想、不健康で遅い選手にだけはなりたくない

健康で速い選手

不健康で速い選手(怪我を無理して結果は出す選手)

健康で遅い選手(怪我や体調不良は無いけど実力は低い)

不健康で遅い選手(怪我や体調不良が原因で練習ができず実力が低い)

自分はどうなのか、時々自分を振り返ってみることも大切です。

健康で速い選手、不健康で遅い選手

 
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まとめ

自分の持ち味に合ったレース展開で有利にレースを進めることは、記録面でも順位でも好結果につながりやすいです。

逆に自分の苦手なパターンのレース展開になると、不完全燃焼になりやすいです。

大会前やレース前には、しっかりと自分のプランを立てておくことが大事です。

一番良くないのは、行きあたりばったりです。よく言えば【流れに乗る】ですが、【自分の狙い通りの流れに乗る】こととは違います。

何通りかのレース展開のパターンを頭の中で準備しておいて、レース序盤に作戦を切り替える柔軟性も大切です。

その為には、日々の練習時に走りながらのイメージトレーニングを積み重ねておく必要があります。

イメージトレーニングの方法

健康で速い選手と不健康で速い選手


これは種目に関係なく言えることです。
あなたはどれでしょうか?

健康で速い選手

不健康で速い選手

健康で遅い選手

不健康で遅い選手

理想は、【健康で速い(強い)選手】ですね!
 
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健康で速い選手とは?

健康で速い人は、規則正しい生活、怪我の予防、やるべきこともやりたいこともしっかりやる、目標に向かって継続したトレーニングを積んでいる人です。理想的な行動ができる選手だと言えます。

練習中に痛みや違和感を感じたら、決して無理はしません。客観的に自分を判断して【練習を止める勇気】を持っています。

風邪や体調不良を起こさないために、睡眠時間もきちんと確保しています。睡眠が回復のために最も必要なことだと理解しています。

そして、食事にも気を配っています。好き嫌い無く、三食をきちんと摂ります。食事で補うことができないものはサプリメントを意識的に摂ります。また、練習直後はプロテインを摂取して【回復と栄養補給のゴールデンタイム】である運動直後30分を逃しません。

自己管理がきちんとできる選手です。
 
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不健康で速い選手とは?

不健康で速い人は、規則正しい生活、怪我の予防を心がけていますが、なかなかできていない人が多いです。陸上の練習はしっかりやります。目標に向かって継続したトレーニングを積んでいますが、他のやるべきことを疎かにしがちで、時々怪我によりパフォーマンスを落としてしまいます。理想的な行動には【何か】が足りない選手です。

テーピングやサポーターに頼り、痛みがあっても大会で無理をします。結果は出せますが、怪我に泣かされます。

練習中に痛みや違和感を感じても、そのままやってしまいます。それが怪我の原因になります。客観的に自分を判断できず【練習を止める勇気】を持っていません。

風邪や体調不良を時々起こします。やりたいことを優先して、睡眠時間を削ることもあります。

食事にはある程度気を配っていますが、偏食だったり食事を抜いたりします。食事を疎かにしてしまう分、サプリメントに頼ります。しかし、サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、メインは食事だと言うことに気づいていません。また、練習直後に補食やプロテインも摂らず、【回復と栄養補給のゴールデンタイム】である運動直後30分を逃しています。

自己管理が苦手な選手です。
 
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健康で遅い選手とは?

特に怪我も体調不良もありませんが、タイムが出ません。

練習不足が原因だと思います。また、本人にやる気が無いのかもしれません。

本人がやる気になって、明確な目標ができて、練習をがんばるようになればタイムはついてきます。
 
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不健康で遅い選手とは?

最も避けたいパターンです。

練習で無理をして怪我を多発します。練習を中断して思うようにトレーニングが積めません。周りの選手が練習していると、自分も何かせずにはいられなくなる人です。

本当は練習しないで休むべきだと頭では分かっているのかもしれませんが、考えていることと行動が伴いません。

オーバートレーニングに陥りやすい人です。

また、自分をコントロールできない、自己管理ができない人です。

こうなると、当然タイムは出るはずがありませんし、怪我を多発するため不健康な状態が続きます。また、不健康な身体は不健康な精神状態に陥りやすくなります。心と体、陸上の結果全てが悪い状態の人です。

良くない原因を一つずつ無くしてゆき、健康で速い選手を目指しましょう。

 
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まとめ

いかがでしたか?良くないパターンに思い当たる節がある人は、今からそれを改めましょう!

トレーニングの五原則を意識すること、クリアすること

練習日誌で自己管理すること

陸上競技でしやすい怪我を知り予防すること

毎日の
セルフケアストレッチ

バランスの良い食事で五大栄養素の他に
必要なミネラルも充分摂取すること

これらを守ることが大切です。

そして、一番大切なのは測定したり形に現すことができないもの、【やる気、情熱、努力】です。

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アキレス腱の痛みと付き合いながら、走りながら治した私の体験談と私の考え

アキレス腱の最初の痛みから、治ったと思ったら再発

初めてのアキレス腱の痛みは突然やってきました。

40歳のトライアスロンシーズン、アキレス腱が不調でした。8月末にトライアスロンの大会があって、6月から2カ月間ごまかして練習していました。

その年の1月に痛みを感じたのが最初でした。その時はそのまま練習を続けていました。同時に、カイロプラクティックの治療を開始しました。1週間ほど経ち痛みが悪化したのでラン練習を休むことにしました。その間もカイロの治療を週に1回受けながら、ドクターにアドバイスをもらっていました。

トライアスロンをしているので、ランをしない代わりにバイクの練習時間を増やしました。スイムとバイクは毎日行いました。

運動は違いますが、エネルギー供給系は同じなので狙った心拍数で運動することで持久力の強化をすることにしました。

ランを1ヶ月を休んで再開しました。その後は数ヶ月大丈夫でしたが、6月にまた痛みが出てきました。同じところです。
 
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私の場合は、ペースが速くても遅くても痛みは変化無し(jogの範囲で)

ゆっくりjogでも痛くて、速いjogでも痛みが変わらなかったので、6〜8kmの速いjog4’15(心拍75%くらい)を日課にして、ごまかして練習しました。

トライアスロンは、陸上競技とは違って距離がとても長いのでペースは遅くなります。レースペースはトレーニングの区分で言えばjogです。

だから、高負荷によるアキレス腱断裂の心配はしていませんでした。それでも走れないくらい痛かったらレースを棄権するつもりでした。目標ペースは23kmを4’10〜20でした。
 
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不安を抱えたままレースに出場

スイムとバイクではアキレス腱は全く痛みは出ません。バイクで全力を出しても大丈夫です。接地の衝撃が体重の何倍もの負荷になって全て身体にかかるランと、接地の衝撃が無いバイクの大きな違いです。

最後のランの出だし10kmを予定通り41’後半で通過しましたが、そこから脚の色々な部分が痛くて、14kmからはペースを維持できなくなりました。心肺機能は苦しく無いのですが、筋肉が痛くて走れない状態です。ラン練習不足の影響が出ました。

また、加齢による体力の低下を実感しました。

後は歩くようなjogでゴールまでやっと辿り着いたという感じでした。

結果、大会では優勝したプロ選手に勝てそうなところまで行けましたが、距離を踏んでいなかったので、ラン23kmが持たずに失速しました。アキレス腱の悪化はありませんでした。それよりも他の部位の痛みが酷かったです。距離を踏んでいないことによるダメージが大きかったです。

その後、アキレス腱の痛みは治りました。走りながら治した感じです。
 
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トライアスロンはごまかしが効く、他の種目でカバーできるけど、陸上競技は絶対にごまかせない

両方やっているからこそ、断言できます。

トライアスロンは他の種目があるのでごまかしが効きます。私は得意な自転車でダントツのタイムを出してプロにとの差を詰めて、そこからが勝負でしたがダメでした。しかし、完走できたことは意味がありました。

陸上はとてもシビアで、痛みがある状態ではパフォーマンスの向上は望めません。まずはアキレス腱の痛みを取り除くことが最優先だと考えます。

速い人ほど練習のペースも速くなります。
タイム設定一覧表で確認する。

5000m18’00レベルの人で心拍75%なら4’50くらい。5000m15’00レベルの人なら4’00を切るペースが必要になります。速い人はスピードが速い分、アキレス腱への負担も遅い人よりもかかることが考えられます。

痛みの度合いは人それぞれなのでわかりませんが、近くに大会が無いのであれば痛みを治療することを最優先にした方が結果的に良いと思います。
 
 

治療は専門家のアドバイスを聞きながら

私は、カイロプラクティックの治療が効果があったと感じます。保険が利かない治療ですが、行きつけのカイロに定期的に通いました。

ランニングの距離とペースを抑える代替えのトレーニングとして、エアロバイクの活用をオススメします。

私はロードバイクで実際に外を走っていましたが、バイクでは一切アキレス腱の痛みはありませんでした。

例えば、エアロバイクのラスト10分と決めて、流しやインターバルをイメージして、30″上げて、2’軽くを繰り返したら心拍も上がるので、より効果的です。

エアロバイクではランよりも脚筋力を使わないので、アキレス腱に負担のかかりにくい脚部の筋トレを意識して行ってください。これをやっておくと、ランを本格的に再開した時にスムーズにスピードを出せます。
 
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まとめ

痛みの度合いは人それぞれです。痛みの強い運動はやめるべきです。悪化しない軽い痛みなら、自己判断と専門家のアドバイスを聞きながら運動すれば良いと思います。

陸上選手は、エアロバイクでの持久力トレーニングが有効です。

また、ピッチを向上させる神経的なトレーニングも可能です。

プールで泳ぐことも全身運動なので、広い意味では良いですが、ランニングにはつながりません。

幼い頃から水泳をやっていてスクールの選手コースでやっていたような人なら、心拍数を上げる泳ぎができますし、その場合に限り持久力強化のトレーニングが可能だと思います。

それ以外の人、私のような水泳素人はスピードを出せないので心拍数もあまりあがりません。スイムのためには技術的な練習が必要です。陸上選手には必要ありません。

水泳素人なら、どちらかと言うと、クーリングダウンの目的を持って1日の練習の最後にスイム練習を取り入れても良いでしょう。

アキレス腱が痛くて走れない時も必ずできることはありますし、自分の生活スタイルの中で工夫できることがあるはずです。

そういう時こそ考えましょう!

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長距離選手にマイルリレーを走ってもらう場合の練習方法と作戦


部活動やクラブチームの人数によっては有り得る離しです。

足りないメンバーの人数と作戦によって、長距離選手を充てる走順が決まります。1人足りない場合が主で、2人足りないというチャレンジャーなチームもあるかもしれません。この1人か2人足りない場合で説明します。
 
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走順と考えられる作戦

タイム狙いの場合は、短距離選手の速い選手から順番に走り、後ろに長距離選手です。長距離選手が2人の場合は速い人が3走です。

着順狙いで1人足りない場合
長距離選手は3走か2走です。800mの経験がありオープンになる部分を上手くこなせるなら2走で起用しても良いでしょう。アンカーがエースの短距離選手、1走が二番目に速い短距離選手です。

着順狙いで2人足りない場合
長距離選手が2走と3走です。長距離選手がそこそこスピードある場合は1走に長距離選手、2走短距離、3走長距離、4走短距離エースです。

長距離選手にさせるべき短距離練習

トラックシーズン中なので、専門の長距離種目に悪影響を与えないように配慮しなくてはいけません。
時期的には、春夏秋が考えられます。

頻度的には、週に1回は絶対必要で多くても2回です。

メニュー①
100mを反復する練習で、基礎的なスピードの出し方やフォームを考えてもらいます。
最初は1500mのスピードから始め、本数を減らして800mのスピード、そして目標である400mのスピード練習を行います。おそらく、長距離選手の限界MAXのスピードが低いので400mは最初から全力で突っ込む走りを強いられます。

100mを反復する練習の説明

メニュー②
300m全力1本
最終的にこれが一番効果的です。時間もかかりません。

長距離の練習の一番最後に追加する形でOKです。ただし、長い距離の走り込みの後や回復日のjogの時は避けてください。

追加しても良い時は、ペース走の後とインターバルやレペの後だけです。

最初からその日に300mを1本計測することをメニューに組み込んで、長距離のメニューをアレンジすれば良いです。

例えば、元の長距離メニュー
ペース走10000m+200m×5

マイル対策追加メニュー
ペース走6000m+100mを反復する練習

元の長距離メニュー
ペース走10000m+200m×5

マイル対策追加メニュー
ペース走8000m~10000m+流し100m×5+300m全力×1
100m×5の後は10~15分は休んでください。

元の長距離メニュー
インターバル1000m×5(jog200m)

マイル対策追加メニュー
インターバル1000m×4(jog200m)+100m×5+300m全力×1
1000を1本減らして、流し100×5、その後10~15分休んでから300全力

元の長距離メニュー
レペティション3000m+2000m+1000m(15’rest)

マイル対策追加メニュー
レペティション3000m+2000m(15’rest)+100m×5+300m全力×1
1000を無くして、流し100×5、その後10~15分休んでから300全力

これらどれかのパターンが良いと思います。
これだと、本業の長距離練習に支障はきたさないですし、ラスト1本全力で走ることは長距離選手にとってもかなり効果的な練習になります。乳酸が蓄積される300mを追加することがポイントです。200mでは不十分です。

最後の追加1本を思い切って400mにするのも方法です。

メニュー③
1走に起用する場合は、必ずスタブロを使ったスタートダッシュもさせてください。慣れるためだけの目的で良いです。長距離選手はスタブロを使っても使わなくても実際のタイムは変わりません。大会当日におかしなことにならない程度に慣れれば良いです。

 
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どれくらい前から短距離練習をすれば良いのか?

2週間は必要だと思います。可能なら3週間です。いきなり週に2回やるよりも、4・5週間前から週に1回導入して行ければベストです。

オーバートレーニングに注意!

導入当初は慣れない短距離全力で身体の疲れ方が違って感じると思います。くれぐれも無理をしないようにしてください。
回復日は絶対に設けて、完全休養日を削って短距離練習をすることはやってはいけません。長距離練習のポイント練習の日の一番最後に追加する方法以外はやらない方が良いです。

オーバートレーニングについて
 
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まとめ

短距離選手がシーズン中に長距離レースに出ることはすすめません。しかし、長距離選手がトラックシーズン中に短距離の練習を少しだけ取り入れるのはおすすめします!

特に、スピードに苦手意識を持っている選手には効果的だと思います。短距離はセンスが必要ですが、短い距離の練習を一切やらないから尚更遅くなっているという原因もあります。週に何度もやる必要はありません。

マイルリレーに助っ人として出ることになったなら、それを逆に利用して自分の苦手克服するチャンスだと考えて前向きに取り組むことが大切です。しかし、絶対にケガをしないように、無理はしないでください。必要最小限です。

秋や冬に、駅伝があって長距離選手が足りない時は、短距離選手の助っ人の力を借りる時があるかもしれません。お互いに助け合って、利用し合って、それぞれの得手不得手を克服する良い機会だとも考えられます。今しか出来ないことを前向きに取り組みましょう!

長距離選手にマイルリレーを走ってもらう場合の作戦と練習方法

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短距離選手に駅伝を走ってもらう場合の練習方法と作戦


部員やクラブチームの状況によっては、こういう状況になります。

高校生なら、都道府県高校駅伝は男子総距離42.195kmを7人で、女子21.0975kmを5人で襷をつなぎます。
男子10km-3km-8.1km-8.1km-3km-5km-5km
女子6km-4.1km-3km-3km-5km

中長距離選手が何人いて、足りないのは何人なのかでオーダーは変わります。基本的に短い距離から短距離選手を充てます。同じ距離なら後ろの区間からです。
 
 

不足する人数に応じたオーダーの考え方

不足1人の場合

男子5区の3km、女子4区の3kmを短距離選手に走ってもらいます。

不足2人の場合

男子2区と5区の3kmを、女子3区と4区の3kmを短距離選手に走ってもらうのがベストです。速い人を2区です。

不足3人の場合

男子2区と5区の3km、6区の5kmを、女子2区4km、3区と4区3kmを短距離選手に。

不足4人の場合

男子2区、5区の3kmと6区、7区の5kmを短距離に。女子はこれ以上は無いでしょう。

さすがにこれ以上の不足人数で駅伝に臨むことは無いと思いますが、、。

一応、不足5人の場合

中長距離選手が、男子1区10km、3区8.1kmです。

 
 

短距離選手にさせる長距離練習の具体的な内容

3km担当の場合

メニュー①
1000m×3本を15’restでレペティション
設定タイムは、3kmの目標タイムを3で割ったものよりも速く。

1本目は、駅伝の入り1kmをイメージして。
2本目は、1本目より速く走りラストスパート無し。
3本目は、全力で、ラストスパートもする!

メニュー②
ペース走3km×2本(10’rest)+1km×1
駅伝で走る距離をペース走でゆとりと持って走ることで、リズミカルな省エネ走法を走りながら考えてもらう。
ラストの1kmはみんなで全力1本

メニュー③
100mを反復する練習
中長距離選手にとっては、基礎的なスピード練習としての位置づけですが、短距離選手にとっては長距離を走るためにリラックスした省エネフォームで必要最低限の努力度でいかにそのスピードを出すかを研究する良い練習になります。

目標とするレースペース(駅伝が3kmや5kmならそのペース)で走る場合と、それより速く走ってスプリンターとしての基礎的な能力を落とさないようにするための練習が出来ます。後者の場合は、400mのレースペースが練習ペースに適していると思います。しかし、時期的に気温も下がって来ますので、無理に速く走らずに男子なら100m13~14″程度、女子なら100m15~17″程度でも良いでしょう。

100mを反復する練習の説明

この三つのメニューを上手く組み合わせて、ペース走を週に1か2回、1km×3レペと100mを反復する練習を各1回均等に振り分けます。

例えば、こんな感じでメニューを配置します。
月ペース走
火回復jog4~6km
木レペ
金回復jog4~6km
土ペース走、または100mを反復する練習
日完全休養日

二日続けて、①②③のメニューを行わずに一日おきに実施しましょう。回復することも大切なトレーニングの一部です。無理をしてケガをしたり、体調を崩す事が無いようにきちんと配慮してください。

必要な長距離練習期間は?

都道府県高校駅伝は11月上旬です。

10月上旬にトラックレースを終えて、冬季練習前の基礎トレーニングとして位置付けて3週間は長距離練習期間にあてたいところです。

もし、9月末にトラックレースのシーズンを終えているなら、その後から駅伝練習を導入して良いでしょう。
 
 

短距離選手が行うべきjogのペースは?

短距離選手は遅いjogをさせない方が良いです。速めで短めのjogをアドバイスしてください。遅い動作は専門種目である短距離の動作を阻害します。

LSD、ロングスローディスタンスのデメリットとLSDをやるべき人

具体的なjogのペースは、その人の持久力レベルで変わります。短距離選手なら3000mのベストタイム(予想でも可)から算出します。

高校生でも、練習メニュー検索の中学生を選択して、3000mの記録を選んでください。専門種目は800m-1500mで良いです。タイプは瞬発力タイプを選んでください。先に紹介したよりも専門的な練習メニューが出て来ます。もし、そちらをやりたいと言う短距離選手がいたら教えてあげてください。

練習メニュー検索をする
 
 

まとめ

何も当てが無いところから短距離選手の練習を考えるより、ここで紹介した練習メニューを元にしてアレンジしても良いでしょう。

専門種目が違う選手同士が1本の襷をつないでゴールを目指す。素晴らしいことだと思います。高校生にしかできないことですね。

どうせ走るなら1秒でも速くゴールしたいものです。

無理の無いメニューで、短距離選手にケガをさせないように気を配って上手く練習するようアドバイスしてください。短距離選手が長距離を走るメリットは、冬季だからこそあります。夏場は走らない方が良いですが。基礎的な持久力を強化するために前向きに取り組んでくれると良いですね。

そして、長距離選手がトラックシーズンに短距離選手不足の学校ならマイルリレーを走ることがあるかもしれません。その時は、快く承諾して走ってください!長距離選手が短距離を走ることは大きなメリットがあります。特に若い選手にとっては必要なことです。そういった状況を逆に利用して、自分が強くなるために苦手を克服することも大切なことです。

長距離選手にマイルリレーの助っ人を頼む時の練習方法と作戦

雨の日の練習、レース前のウォーミングアップの服装、市民ランナーのレース対策の服装と注意すること


雨は嫌ですね。
大会は雨でもあります。練習も雨だからと言って休んでばかりはいられません。

梅雨の雨、真夏の雨、秋冬の雨は違います。

真夏は全く関係ないと言っても良いでしょう。暑いより雨の方が気持ち良いくらいです。

梅雨の雨は、気温によっては冷えるので多少の防寒対策も必要です。

秋冬の雨が最悪です。雪が降ってくれた方が濡れないので快適なくらいです。
 
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練習メニューをどうするか?

基本的には変える必要はありません。大会は雨でもありますから。

しかし、天気予報を見て翌日が好天なら練習を上手くずらして、雨の日は軽くjog、好天時にポイント練習を行う方が効率的で、気持ちよく練習できます。

1人で練習している人は柔軟に対応できますが、部活動などでメニューが決められている場合は、柔軟に動けないことが多いです。

その場合は、メニュー自体の流れは変えずに、練習量を少し減らすことをおすすめします。設定タイムを落として本数や距離をこなすより、設定タイムを少しだけ上げて、本数を減らす方が効果的な場合が多いです。

レース時期なら減らして質を高め、冬季等の鍛錬期であれば、距離を重視するというように時期によって調整すればよいです。
 
 

頭には何をかぶる?

頭はツバがあるキャップかサンバイザーで顔に雨があたるのを防ぎます。それだけで随分違います。

春夏はサンバイザー、秋冬はキャップがおすすめです。
 

 

 

インナー上半身

秋冬は寒いので特に気をつけるべきです。夏は全く問題ありません。晴れの日と同じ服装で大丈夫です。夏の雨は涼しくて快適だと考えれば良いです。

秋冬ですが、気温にもよりますが、速いスピードが出せないようなハーフ以上なら保温性も考慮して、SKINSやCW-Xで問題ないと思います。コンプレッションタイプで身体にフィットします。これは好みが分かれます。

または、普通のロングTシャツです。値段もコンプレッションタイプの3分の1で安いですし、何より着やすいです。空気抵抗を気にしないならこれです。

ずぶ濡れはどちらでも防ぎようがないです。
 

 

 

 

インナー下半身

春夏はハーフタイツ、短パン
秋口はハーフタイツ+カーフガード
秋冬ハーフタイツロングタイツ

脚は意外と濡れません。
 

 

 

 

アウター上下

夏は必要ありません。秋冬の寒い時期の話です。春でも寒い時は秋冬と同様です。

montbelのポルカテックスの軽量なベストやジャケットを着るのは有効かもしれません。自分はそれのジャケットで秋冬のランニングをしています。

撥水加工してありますが、私のは度重なる洗濯でほとんど撥水しません。新しい時は結構弾いてたので、これは良い!と思いました。

ペースが速くないなら、ゴアテックスの軽量なジャケットを着ると完全防水です。

雨天時の練習では上下で着用しています。高価なので、社会人の特権ですね!2万くらいです。何年も使ってますが防水はかなり効いています。ゴアテックスは優秀です。

5’00ペースでもそんなに不快感ありません。4’00とかでもシャカシャカしますが、軽くて濡れないので問題なく走れます。

市民ランナーは、レベルにもよりますが防水ウェアでレースに出場するのもアリだと思います。速く走れない人は時間がかかるので、ゴールまでなるべく快適な状態で走れる方が良い場合があります。

私は大会で使ったことはありませんが、練習で試してみる価値はありますね。
 

 

 

 

マッサージオイル等

腕や脚にワセリンを塗るのは聞いたことありますが私はやってません。

ホットマッサージオイルもあります。
スプレータイプとチューブタイプがあります。多少は冷えを防ぐと思います。
 

 

 

低気圧と疲れの関係

雨が降ったり天気が荒れると言う事は低気圧が来ているからです。通常、天気が良い時は高気圧が来ています。高気圧の時と低気圧の時では疲れの抜け方が違ってきます。

低気圧が来ると体の内圧が高くなり疲労物質の除去が遅くなります。ですので、低気圧が来ているときは、練習の流れに影響が無ければ、可能な範囲でポイント練習を他の日にずらしてつなぎのjogなどでうまく練習することをお勧めします。大会は雨でもあるので、場合によっては雨でもポイント練習を敢行する必要があります。時と場合によって、今の自分はどうするべきか考えてみてください。

ポイント練習を他の日にずらさない場合は、タイム設定はそのまま本数を1本減らすなど調整する方が賢明かもしれません。またはタイム設定を少し上げても良いです。

悪天候で無理をして全力を出し切って走り、その後体調を崩すパターンを私はよく経験しました。気合だ、根性だ、雨になんか負けるか!と言う気持ちはわかりますが、科学的根拠をうまく活用して、体調管理をしっかりすることも大事なトレーニングの要素の1つです。

 
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雨天時の大会のクーリングダウンについて

疲労が抜けにくいことが予想されます。クーリングダウンをしっかりして、自宅に帰ってからはセルフケアでマッサージストレッチなど回復にもしっかり努めることが大切です。

クーリングダウンの適切な時間

 
 

低気圧と湿度が原因のパフォーマンス低下

低気圧の影響で酸素濃度が低下する。

低気圧の影響で副交感神経が優位になり身体が動きにくくなる。

湿度が高いとヒスタミンの分泌が多くなり身体の変調原因となる。

 
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まとめ

年間通して走っていると様々なコンディションで走ることになります。

いつでも快適に練習、レースに出れるように準備をしておくことは大切です。

高価なものは確かに良いですが、高価なものばかり揃えることができない人もいます。経済的に厳しいものがあります。社会人で収入が多い方はぜひ揃えるべきです。

学生はお家の人と相談ですね。

人間自体は完全防水です。

濡れて風邪をひいたり体調を崩してしまうのは、その後のケアを怠っているからです。

すぐに着替えるのは基本中の基本です。

走るだけではなく、その後の行動もきちんとすれば、ある程度の天候なら継続してトレーニングすることは可能です。

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ウォーミングアップの意味と方法


ウォーミングアップの方法を教えてください。

この質問が意外とよくあります。
ウォーミングアップの基本的な考え方と具体例を紹介します。

ウォーミングアップの意味

沈静化している体の状態から、激しい運動に備えて心と体を準備することです。人間の体には血液が流れており、その量は体重の約13分の1と言われています。約4リットル位です。

運動をしていない安静な状態では、血液は主に脳や消化吸収系の内臓に多く回っています。

逆に、激しい運動をしている時は脳や消化吸収系の内臓には血液があまり回らず、運動に使われる骨格筋に多く回るようになります。

ノーアップで、急激にダッシュをするとどうなりますか?

本来出せるべき力が出ないはずです。そして、走り終わった後はものすごく呼吸が乱れてしまいます。その原因は、骨格筋十分に血液が流れていない状態で激しい運動をしてしまったことによる酸素不足です。

血液の働きは、呼吸で取り込んだ酸素を血液中のヘモグロビンが体中に運ぶことです。有酸素運動では、酸素は筋肉の中にあるミトコンドリアによって消費されて大きなエネルギーとなって筋肉を動かす原動力になります。

また、運動によって発生した副産物の乳酸も血液中に流れ出てきます。運動による副産物、老廃物は血液やリンパ液に乗って体の中心である心臓に向かって再び流されます。血管リンパ管には弁が付いており、逆流することを防ぐ仕組みになっています。

血管には血液を流すためのポンプの働きをする心臓があります。心臓が拍動するたびに血液が押し出されてそれによって全身に血液がめぐり、最後にはまた心臓に還ってきます。これを私たちの体の中では無意識に行われています。

心臓は、意識し動かすことができない無意識下で動作する不随意筋です。

ウォーミングアップでは、軽くジョギングをすることで心臓を徐々に速く動かします。ジョギングをすることで骨格筋にこれから沢山の血液が必要になると言う事を脳に指令を出して、脳や消化器系に多く回っている血液を骨格筋に切り替えていきます。

安静にしているときは、副交感神経が優位になっており、その時は人体の生命維持を司る部分に多く血液が回されています。

そして、運動しているときは交感神経が優位になり、その時は運動に必要な骨格筋や呼吸器系に多く血液が回されることになります。

この交感神経と、副交感神経を切り替えるものがウォーミングアップであり、逆の切り替えがクーリングダウンでもあります。

この交感神経と副交感神経を総称して自律神経と呼びます。自律神経失調症と言う病気がありますが、その病気の方は夜なかなか眠れなかったり昼間ぼーっとしてしまったり、朝起きれなかったりします。また気持ちがとても不安定になるそうです。これは、交感神経と副交感神経が本来働くべき時に働かないことが原因です。
 
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ウォーミングアップの具体的な方法

動的ストレッチ
ジョギング約15’または3km
体操、軽めの静的ストレッチ
流し100m× 5本
体操、軽めの静的ストレッチ

日常の練習時においては、ポイント練習や基本的な練習のウォーミングアップはこれになります。
 
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大会ウォーミングアップ

そして、大会においてもこのウォーミングアップが基本になります。

私は、800mから5,000mまでウォーミングアップは基本的にこれでやっていました。違う部分は、流しのスピードです。800mの時は100m 12秒台で流しを行い、5,000mの時は15秒程度で行っていました。これから走るレースのスピードに応じて走り方やフォームを確認しながら行うため、タイムに差が出てきます。

また、マイルリレーや400mのウォーミングアップでは、流しの後に150m × 1本をレースの入りまたは中間をイメージしてレースペースで走っていました。

さらに、冬場に参加することが多い駅伝やロードレースのウォーミングアップは、気温が低いこともあり20分から30分ジョギングすることもありました。冬場は1日の走り込む距離が長くなっているので、ウォーミングアップで多少長く走っても影響がありませんし、大会を練習として考えている場合が多いので、アップでも距離を走りレースでも距離を走り1日の合計を20kmにしたりしていました。距離を多く走る目的でアップをむやみに長くすることはおすすめしませんが、気温に合わせて少し伸ばす事は筋肉の温度を上げるために必要なことです。
 
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夏場と冬場のアップの違い

また、夏場と冬場の流しの違いは気温にあります。夏は暑いので流し1本1本の間は歩きでつないで時間を2分ぐらい取っていました。流しのスピードも速いので回復する時間も必要です。一方、冬場は気温が0度からヒトケタのことが多く流しの間を歩きでつなぐと体が冷えてしまうので、ゆっくりジョグでつないでリズミカルに流しを行います。駅伝やロードレースは距離が長いため、それを想定した流しを行うとペースも速くなりませんのでつなぎはjogでちょうど良いです。

このように、季節や気温走る種目の距離によってウォーミングアップの流しを変えて動作の確認フォームの確認をすることは重要だと思います。そして変えてはいけないのは、アップのjogのペースだと私は考えています。
 

 

年間を通してアップのjogのペースを変えない理由

それは心拍数で運動強度を決めているからです。私が考える、適切なウォーミングアップでの心拍数は最大心拍数の約70%です。これはどのレース、練習でも一定です。

実力が向上して、基礎的な持久力が終われば同じ70%でもペースは少しずつ速くなっていきます。その場合はペースを70%になるように上げてください。

基本jogや回復jog以外の時は、ウォーミングアップは必ず行いますし、毎回同じペースで同じリズムで走っているとその日の調子や感覚のズレがすぐにわかります。

大会前で緊張しているときは、自然とアップのペースが速くなることが多いです。その時は最初の1kmで早いなと確認できたならば、その後は落ち着いていつものペースに戻すことで自分自身をコントロールしていきます。大会当日の緊張感のある中でのウォーミングアップでも同じことができます。
 
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クーリングダウンの適切な時間は?

全力運動後で約20分
全力じゃないなら5〜15分で充分です。

ダウンで超ゆっくり40分とか1時間走るのは持久力を鍛える効果はほとんどありません。

クーリングダウンの適切な時間

 
 

まとめ

ウォーミングアップの方法は、初めて陸上部に入ったときに顧問の先生に教えてもらうことが一般的だと思います。その時は理由もわからずに言われたことをやるだけだと思います。高校1年生で陸上始めた私もそうでした。

しかし、ウォーミングアップのメイン練習と同じように個人に合ったものがありますし、部員全員が同じペースでアップをする事はよくないことです。それではアップの意味があまりありません。

顧問や先輩から言われたことが全て正しいとは限りません。自分自身でやっていることの根拠となる理由を明確にして納得した上で自分で決めてアップやメイン練習、ダウンを行うこともとても大事なことです。

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ラストスパートではストライドを伸ばすかピッチを上げるか?


結論は、ピッチを上げる意識をするべきだと思います。理由をこれから説明します。
 
 

レース時のピッチとストライドの関係

ストライドは走る歩幅の一歩です。

ピッチは脚の回転数を表すもので、1分間に何歩脚を動かしているかです。

私のレース動画を数えたものは、800mで1’56″で走った動画で400歩でした。一歩200cmのストライドということがわかります。

ピッチは1’56″=116″で400歩
116秒:400歩=60秒:x歩
x=(400×60)/116=206.89
1分あたり206.9歩になります。
 
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まずは自分のストライドとピッチを知ることから

自分のストライドとピッチを知らない選手は、一度レースの動画で数えて確認すると良いです。

100mごとに数えると、LAPタイムと歩数でピッチが計算できますし、練習での参考データになります。

レース序盤が一番元気で、ラストが一番動きにくいです。序盤、中間、ラストに分けて考えてみても良いでしょう。
 
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ピッチとストライドの関係は掛け算

ピッチ×ストライド

速く脚を回転させて、歩幅が長いことが速く走るために必要です。

一歩200cmの人Aと、一歩195cmの人Bがいるとします。

ピッチは同じ200歩/分なら、800m進むためには、Aは2’00″で400歩→200cm×400歩=800mゴールします。

Bは2’03″で400歩→195cm×410.25歩=800mです。
 
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ストライドを伸ばすことと、ピッチを上げること走るどちらがやりやすいのでしょうか?

Bが2’00″で走るためには、ピッチを上げるか歩幅を伸ばす必要があります。

ストライドを195cm→200cmに伸ばすか、ピッチを200歩/分→205.2歩/分に上げるかです。60秒で5歩増やす=6秒で0.5歩増やす=12秒で1歩増やすことになります。

どちらも800m2’00″になります。

私の考えでは、ピッチを速めることの方がやりやすいと思います。ストライドを5センチも伸ばすことを400回もやることは筋力的にものすごく負担が大きいと思います。ストライドを伸ばすことで疲れてしまうでしょう。筋力アップには時間を要しますし、簡単なことではありません。

一方、ピッチを上げることは、筋力的負担を増すというよりも、身体操作の技術や考え方を改善することでも実現可能だと思います。また、筋力よりも持久力に依存する考え方です。

この計算は、あくまでわかりやすく計算するためのもので、実際には後半になればなるほどストライドが短くなり、ピッチも上がりにくいです。

それを鍛えることがトレーニングの目的のひとつです。

ここで紹介する計算は、一つの考え方として捉えてください。
 
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自転車競技でも同じような考え方があります。

自転車の場合は、ピッチのことをケイデンスと言います。ストライドに当たるのはタイヤの周長です。タイヤのサイズによって決まってきます。27インチのタイヤ一回り2096mmです。ギヤは20段または22段が主流です。その時の速度や風、道路の斜度に応じて、自分がペダリングしやすいケイデンスに合わせて、小まめにギヤを変速して調整しています。

例えば、平地で時速40km/hで走っていて、それを維持するためにギヤを一枚重くしてグイグイとパワーで踏み倒すのか、ギヤを一枚軽くしてクルクルと速くペダルをまわすのか。

速度を一気に上げたい時はギヤを重くして強くペダリングしますが、それだと長く持たないのでまたギヤを落として次はクルクル回します。

重いギヤは筋力を使いすぎるので長く持ちません。後者は脚を動かし続けるため、心拍数が上がりやすいです。しかし長く維持できます。また、それらを意図的に使い分けることも大切です。向かい風や追い風によっても変えます。向かい風の時は軽めでクルクル、追い風の時は重めでパワーで。

自転車と陸上競技は似ているなと感じました。

私の自転車(バイク)の実力

 
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レース後半のペース維持やラストスパート時の考え方

序盤はリラックスしたコンパクトなフォームでリズミカルに走り、筋疲労でストライドが短くなる時にペースダウンを抑えるためにピッチを少し速めて、ラストスパートでは腕振りを力強くして腕振りのリズムで脚を連動させて動かして、さらにピッチを速める意識を持つことでスピード低下を抑えます。

また、ラストスパートしてからスピードを一気に上げるこ時は、それまでと動きを切り替えて爆発的なスパートをかけなくてはなりません。この場合は、ストライドを伸ばしてピッチも上げる、両方の向上が必要です。余力を残したレース展開でない限り難しい作戦です。
 
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ペースダウンを防ぐためにはピッチを上げることが有効

レースの後半やラストはペースが落ちやすいものです。原因のひとつは、筋疲労によるストライドの低下です。

この時にストライドを伸ばしてカバーしようとすると失敗します。筋疲労がひどい局面でストライドを伸ばすのは至難の業です。余計に力んでしまい、ストライドはほとんど伸びずに失速します。

そんな時ほどピッチを維持すること、または少し上げることを意識することで失速を最小限に抑えることができます。

 
 

前半のオーバーペースが原因の失速

入りがオーバーペースなら、中間あたりで急にペースが落ちます。その場合は上手く【中だるみ】をすることで、リズムを崩さずにやり過ごして、ラストスパートをかけてタイムを戻すことも可能です。

その時もピッチを意識することで上手くいくと思います。

ペースが落ちそうな時は、ストライドを無理に伸ばそうとせずにピッチを維持すると良いです。例えばストライドが3cm縮んでも、5000mならストライド160〜170cmとしてもトラック一周400mで250〜235歩、7.5〜7.0mの遅れで済みます。

ピッチを維持することがペースダウンを防ぐ最良の方法だと考えられます。

中だるみを上手くする方法
 
 

自分のレース時のピッチを把握して練習で活かす

練習では、レースペースを反復するインターバルなどをやっても、レースより短い距離を走るのでストライドが伸び気味になってしまいます。スピードも少し速くなり力強く走ってしまいます。ここに練習とレースの差が生じてしまいます。

この差を無くすことが大切だと考えますし、調子が悪い時も修正が比較的容易になります。不調の原因もみつけやすくなります。疲れでストライドが伸びていなかったり、力みが原因でタイムが落ちていることが多いです。どちらかはっきりわかることで対策を立てることもできます。

自分のレース時のピッチを把握して練習で活かす方法

また、イメージトレーニングでレース時のピッチとペースをイメージして確認することも大切な練習です。

イメージトレーニング
 
 

まとめ

まずは自分のレース時の動画を見て、100か200mごとのラップタイムと、それぞれの区間の歩数を数えることからやってみましょう。

また、youtube等で速い選手の動画を探して、同じように測ってみると良いです。その際は、レース展開に注意してください。前半スローのラストのかけひきレースなのか、記録会で前半から積極的に記録狙いをしているレースなのかで全く違ってきます。

まずは、記録狙いの積極的なレースを確認すると良いと思います。自分の記録をまずは伸ばすことを考えるべきです。その同じ展開のレースを比較して、強い選手と自分は同じ傾向にあるのか、違うのか。

だいたいの人が違っていると思います。後半の速度低下がひどいはずです。ラストのピッチも違うはずです。

違っていれば、その区間が自分が改善するべき区間だとわかりますし、練習にも活かすことができます。

youtubeでいくつもレースを観戦して、速いなぁ、だけで終わっていませんか?

主観的な感想や、見た感じの動作のリズムを学ぶこともとても大切です。

それと併せて、計測できることは何でも計測してみて、自分と比べてみましょう。

客観的な数値から得られるヒントは多いはずです。

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身体がだるくて気持ちが入らない時にやるべきこと


オーバートレーニングになっていませんか?

疲れが抜けきらず、次々とポイント練習を繰り返したり、無謀な距離の走り込みを何日もした場合は、オーバートレーニングになります。

練習日誌を振り返ってみて、練習し過ぎではないか?疲れはちゃんと抜けているか?

客観的に判断してください。

他の部員が練習しているから、自分も練習しないと!!と考えてしまうのは危険です。

本来は、顧問やコーチが練習量などをコントロールして、選手がオーバートレーニングに陥らないようにしなければならないのですが、なかなか管理し切れていないチームもあると思います。

また、顧問は練習量を考えていても、部員が強くなりたい一心で自主練習を追加している場合もあります。この場合が、オーバートレーニングに陥りやすいパターンの一つです。

部活動以外の時間に、朝練習や部活後の追加練習を思いつきでやっている人は危険です。きちんと計画して、疲労のコントロールができていれば良いですが、なかなか客観的に自分を判断することは難しいものです。

朝練習について
 
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疲れが溜まってひどい時にするべきこと

休養です。まずは休んで疲れを抜くことが大切です。

しかし、何日も休むことはパフォーマンスを低下させてしまうのではないか?と不安になります。

そこで、練習量を落とすけど、走るタイム(質)は落とさず、または少し質を上げて、動きのキレを出しながら慢性疲労を解消する方法を紹介します。

大会前の調整に似ています。

大会前の調整練習について
 
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動きのキレを出しながら慢性疲労を解消するメニュー

普段の練習メニューの練習量(距離や本数)を半分に減らしてください。

設定タイムはいつも通りか、少しだけ上げても良いです。前半はいつも通り、後半は少しペースアップでも良いです。

練習メニュー検索
これで出てくる練習メニューを半分に減らしてください。

オーバートレーニングに陥る人からすれば、「え?こんなに少ない練習量で大丈夫なの?」と不安になると思います。

大丈夫です。

このまま慢性疲労の状態でパフォーマンスが低下して怪我をしてしまうよりは、はるかにマシです。

パフォーマンスの低下は、練習量の低下よりも質の低下による影響の方が大きいと思います。

2週間〜3週間、半分の練習量でタイムを少し上げて走って、キレは良くなります。

疲れが抜けて良い状態に身体が戻ったら、その良い動きで距離を伸ばせば良いのです。
 
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オーバートレーニングを未然に防ぐ方法

起床時の心拍数を計測して練習日誌に記録し続けることです。

朝目覚めて、布団やベッドから起き上がる前に1分間数えてください。そけい部、頚動脈、手首、どこでも良いです。

1週間測れば、自分の目安が分かってきます。

私の長距離の全盛期では、最少が36回、普通が40回、疲れが溜まってきた時は44回、体調を崩す直前は50回でした。

もし、今が慢性疲労の状態で起床時の心拍数をこれまで計測して来なかった人は、今測ると良くない身体の状態から計測スタートすることになります。

だから、良い基準も普通の状態もまだ判断できない状態です。これこら、だんだんと起床時心拍数が下がっていくはずです。

一方、今現在健康な状態でトレーニングが順調にできている人なら、回復日や休養日の翌日には起床時心拍数が下がりますし、ポイント練習翌日は起床時心拍数は上がります。ポイント練習の量を減らして質を高めでパパッと終わった場合は、翌日の心拍数が下がります。トレーニングの適応で、これが調整練習の方法です。

毎日測ることに意味があります。これは、とても面倒な作業です。無謀に練習量を増やしたり、無謀な距離を走る根性練習をすることよりも大変で、価値がある行動です。
 
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練習日誌に体調をきちんと記録すること

練習日誌は、練習メニューとタイムだけを書くものではありません。

その日の体調、疲労、精神状態、痛みや怪我、違和感の部位なども詳細に記録することで、初めて自己管理することが可能になります。

練習日誌は自己管理の原点
 
 

トレーニングの適切なサイクル

運動→栄養→休養→回復です。

栄養と休養、回復を考慮しない練習計画は悪い計画です。

悪い計画を元にした練習メニューをいくらこなしても良い結果は得られません。

また、思いつきの練習メニューも同様です。きちんと考えられた計画とそれに基づく練習メニューを適切にこなしていくことが大切です。

年間計画の考え方
 
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まとめ

オーバートレーニングは誰にでもなり得るものです。高すぎる目標や焦り、周りの活躍で自分が伸びていない時など、冷静さを欠いた判断をしてしまうことがあります。

また、目標としている大会が近づいてきて思うようにタイムが伸びていない時も危険です。ここで無理をして怪我をしたりオーバートレーニングで疲労困ぱいになってしまうと、そこから回復するだけでも大変になります。

【ある程度の】練習量は必要ですが、【必要以上の】練習量はいりません。マイナスです。

量に救いを求めるのでは無く、きちんと目的意識を持って、練習の意味を理解して、自分に必要な練習量と設定タイムで賢く練習を積み重ねることが一番の近道になります。

質は量を生みますが、量は質を生みません。

だらだらと長く走ったり長時間練習することは良く無いことだと思います。

LSD、ロングスローディスタンスの効果とデメリット

練習の一本一本を大切にして、過度な疲れが無い良い状態の身体で、良い動作を反復することが大切です。

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