加齢による筋力低下、回復力低下、ゲガには注意

加齢による筋力低下、回復力低下

学生には考えられない話だと思いますが、現実から目をそらさないでください(笑)

社会人のみなさんは日々感じていることだと思います。

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筋力と心肺機能のバランス

年を重ねると、筋力が一気に落ちて、呼吸は苦しくないようになります。呼吸が苦しくなるまでスピードを上げることができないのだと私は思います。私は確実にそうです。

若い時は、筋力が充実していて呼吸が先に苦しくなっていたように思います。だからこそ、長距離はガマンだ、というふうに思っていました。

どこかの年齢で、筋力と心肺機能のバランスが取れている時期が必ずある、またはあったと思います。

そのバランスを意図的に合わせるのがトレーニングの本質なのかもしれません。

若い時はペース走、インターバル、スピード練習をしっかりやって心肺機能を鍛える。

年齢を重ねたら、低下していく筋力を補うために筋トレをしっかりやる。疲労が抜けにくくなるので走る距離を抑える。ポイント練習と回復練習のメリハリをつける。

若い時には信じられなかった、加齢による体力の低下は誰にでも起こるものです。

自分にとって、ベストなトレーニングは年齢によって異なります。

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心肺機能、筋力のバランスと加齢による逆転

その境目は、私の経験では29〜30歳でした。私は高校生から現在まで走り続けていますので、年齢ごとの記録低下を嫌と言うほど痛感して来ました。

これはもちろん個人差のある話です。多くの人は三十路を過ぎてまで競技生活を続けないので、この話はあまり聞いたことがないと思います。

私は、28歳の時に、自己ベストを出せる手ごたえを感じました。7年ぶりにベストが出る、そしてこれが最後のチャンスだと思いました。しかし、800m1’55″台、1500m4’02″台でだめでした。2日で4本走り、このタイムでした。800mは予選決勝ともに1’55″中盤でした。回復力は学生時代よりもありました。

速いレース展開のレースはなかなかありません。そして自分の体調をピークに合わせたレースがそうだとは限りません。住んでいる地域のレベルでも左右されます。私の県や地域は低レベルなので、速いレースは自分で組み立てるしかありませんでした。

 

理想と現実のギャップ、気持ちと身体のギャップを埋める。

私は、19歳の時に初めて800mで2分を切りました。一人練習でやっと何かコツをつかんだ時でした。それ以来、2分は予選レースでもかかることは無いなと思っていました。

しかし、28歳1’55″、29歳1’57″、30歳1’56″、31歳1’56″、32歳1’59″、ついに33歳2’01″かかりました。原因はケガによるトレーニングの中断でした。それ以来1’台は出していません。

マスターズ陸上の選手で、一度競技をやめてしまって何年も普通のサラリーマンとして生活し、生活習慣の悪化と体力の低下を感じて、何歳かを機に再開した場合は、境目なんてわかりません。別人の体でまた競技を再開したような気分だと思いますので。

一度競技をやめる=トレーニングの大きな中断では、この境目を感じ取ることはできません。もちろん、ずっと続けているマスターズ選手もたくさんいます。その選手たちは、ものすごい葛藤と戦いながら走り続けていることが想像できます。

理想と現実のギャップを埋めること=自分の現状を受け入れて、達成可能な目標を設定すること。

こう言えるかもしれません。

 

マスターズ陸上にデビュー

私は、30歳の時に1’56″30のM30マスターズ日本記録を出しました。申請しなければならないことを知らずに、日本記録にはなっていません。県のマスターズ記録にはしてもらっていますが、、。

急に衰えを感じた歳でした。試行錯誤しながら、トレーニングを組み直してなんとか調子を合わせた大会でした。

その翌日のマイルのラップは50″5でした。スピードは既に出せなくなっていました。たぶん普通の400mだと51″5〜52″0だったでしょう。その頃の300mTTのタイムは37″台がやっとでした。

余談ですが、本当の年齢別日本記録に相当する人が私の上に二人いました。同級生で、ベストが1’48″と1’49″の元実業団選手です。彼らはマスターズ登録をしておらず、私が繰り上がりになった感じです。幻の日本記録でしたが。

ちなみに、彼らはその年に、日体大記録会で1’52″と1’54″で走ったらしいです。本人から聞きました。

ベスト記録では、彼らは1’48″と1’49″で私が1’54です。6〜5″の差がありますが、30歳時ではその差が小さくなっていました。

翌年31歳シーズンでは、私が1’56″40、彼らは1’54″台でした。差がじりじり詰まってきました。

加齢のと戦いには、レベルは低いけど私の方が上だと嬉しく思いました。どこかの年齢で彼らを抜きたいと思いましたが、800mの練習でケガを多くするようになり、私は37歳を最後に800mから遠ざかっています。

 

加齢との戦い=ゲガとの戦い

37歳シーズンは目標を1’59″に設定しました。春先の練習で、400mの入りをイメージした400mを57″台で走り、「こんなもんだな。あとは600m1’27-28″通過、ラスト200m31-32″でギリギリ1’59″だな。」と考えていました。

しかし、練習中にふくらはぎの痛みが出てしまい、それが治らずにランニングが全くできない状態の日が続きました。一度ケガすると長引くのが若くない証拠です。

ロードバイクで心肺機能維持のリハビリを続けていましたが、その時に気分転換にトライアスロンに出ようと決めました。

その後、トライアスロン中心の競技生活になり現在に至ります。

ケガさえしなければ、それなりのタイムは出てたのかな、と今でも思います。ゲガには細心の注意を払っていましたが、ゲガをしてしまいました。これが加齢かと痛感しました。

中長距離選手がしやすい怪我を詳しく見る。

加齢による柔軟性の低下

筋力だけでなく柔軟性も低下します。私は身体能力の全盛期のころ身体はかなり柔らかかったです。床に脚を前に揃えて座って、そこから開脚したら180度完全に開いて腹と胸、顎が床に着くほど柔らかかったです。開脚のまま前にスライドして脚を閉じてうつ伏せになれていました。32歳頃まではキープしていましたが、徐々に開きにくくなってきました。ハムストリングを痛めて、その部位を伸ばしてはいけない期間がけっこうあり、そういった故障をきっかけに柔軟性はだんだん無くなってきています。

順調な時は毎日のストレッチで柔軟性を維持できますが、怪我をした時やその後のリハビリ期間の過ごし方が重要になってきます。

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まとめ

日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳です。陸上競技やランニング、トライアスロンで、【最高の自分、自己ベスト】を追い求めることができるのは、人生の中において非常に短い期間です。ほんの数年です。

ほとんどの選手は学生時代=全盛期になります。本来は、20代後半が人間の身体能力のピークだと思いますが、そこまで競技を中心に生活できる人は、ほんの一握りです。

だからこそ、学生のみなさん、社会的アスリートでも20代のみなさんは、今を大事にがんばってもらいたいです!

私を含む、30代以降の社会人アスリートのみなさんは、ゲガには十分注意をして、今の年代での最高のパフォーマンスを出せるようにがんばりましょう^_^

ライバルは自分です!!

もし、これから走ることを再開したいと考えている方は、こちらも参考にしてください。
長期トレーニング中断後の運動再開プログラム

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