理論だけでは説明できない陸上論


体育理論や運動生理学、栄養学はアスリートにとって必要不可欠です。しかし、理論だけでは説明できない力が働いて、驚くようなパフォーマンスをする選手がいます。

数値化できない重要な様々な要素があります。努力すること、やる気、気合い、根性‥など。

特に、中学3年生、高校3年生、大学4年生の各学校最後の年に、その【大化け】が起こりやすいです。【最後の年】という気持ちが最大限の力を発揮する原動力になっていると思います。
 
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最後の年という期限付きの最大努力と自分自身をコントロール

人間、終わりが近づいた時の集中力はものすごいものがあります。これで最後、もう後が無い、その状況を最大限に活かすためにはどうすれば良いのでしょうか?

悪いパターンにハマると、逆に緊張が増しすぎて全く力を出せずに終わることもあり得ます。練習をやりすぎて怪我をしてしまうこともあり得ます。良い結果を出せる人ばかりでは無いのも現実です。ひっそりと、目立たずに陸上競技場から去っている選手達も多くいるはずです。

自分をコントロールできなかった選手がそうなってしまうと思います。

逆に、自分をコントロールできる選手が良い結果を勝ち取っていると言えます。

自己管理することとは少し違うと思います。
 
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感謝の気持ちを力に

スタートラインに立った時に、自分のためだけでなく、応援してくれている人たち、支えてくれている人たちに感謝すること、その気持ちが大切です。

その気持ちがタイムや結果に不思議とつながります。自分の力を出し切る最後のエネルギーになります。

エネルギー供給系の話では出てこない人間の持つ精神的な力だと思います。

その日だけ感謝するのではなく、日頃から自分一人の力だけで生活しているのではなく、家族や学校、チームの支えがあって陸上競技ができていることをしっかりと認識してください。

練習のスタート前には、マネージャーや顧問に「お願いします」、練習後には「ありがとうございました」、ルーティーンのように口先だけで言うのでは無く、本当に思ってますか?陸上競技場を使えることにも感謝していますか?

当たり前のように使っている陸上競技場や学校のグランドが使えなかったらどうなりますか?

 
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家族という生活基盤

離婚して片親の選手もいるでしょう。その場合は、尚更親御さんはご苦労なさっていると思います。子どもが、真剣に競技に打ち込む姿はお金では買えない喜びがあります。結果が良ければさらに喜びも増します。反対に怪我して子どもが辛い時は、親御さんも辛いはずです。

親になってよく分かりましたが、子どもの活躍を一番応援しているのは親です。顧問やチームメイト、付き合っている異性ではありません。

学生アスリートの方は、当たり前のように思っている家族という生活基盤がしっかりしたいるから、陸上競技に打ち込むことができるのです。

毎日食事やお弁当を作ってくれているお母さん(ご家庭によってはお父さん)

仕事して家計を支えてくれているお父さん、お母さん

いつも応援してくれているおじいちゃん、おばあちゃん

感謝の気持ちをきちんと伝えることを忘れないでください。
 
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まとめ

自分の力以上のものが出るとは絶対に思えません。陸上競技にはまぐれや誤魔化しはありません。

自分の力を【全て出し切る】ことが難しいのです。

怪我の痛みであったり、怪我したことによる練習不足であったり、風邪や体調不良、調子の波、天気、風の向きや強さ等

様々な要素が全力を出し切ることを阻んで来ます。

天気と風は運です。

体調は自己管理で防ぎ、コントロールすることはできます。

練習日誌を記録し続ける、地味な作業を何年も続けることが自己管理能力を高めます。

そして、速くなりたいと思う気持ちが最大のエネルギーです。

いくら恵まれた体格や才能があっても、やる気がなかったらただの人です。

そんな人は世の中にたくさんいます。

努力し続けることは、計測することができない、目に見えない【才能】です。

努力を積み重ねた自信ほど、人を強くするものはありません!

恵まれた体格や環境は誰でも手にすることができるものではありません。しかし、努力し続けることは、誰でもすることができるものです。自分次第です。

そして、最後の最後に自分の力を出し切るもの、それは何があっても目標を達成しようとする強い意志だと思います。

体育理論等で頭でっかちにならず、精神的な要素も充実させて、バランス良くレベルアップすることも必要です。

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