中学、高校の陸上部を引退した選手たちへ

結論、陸上競技に引退はありません!!

学校の【部活動】としての陸上部は引退したかもしれません。しかし、長い人生の中で走ることを楽しむことは辞めてしまう必要はありません。楽しみ方は人それぞれです。

これからも競技として取り組む人、大会には出なくても走ることを楽しむ人、時々ロードレースに出ようと考えている人など様々でしょう。
 
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引退した次の春からまた再開するかもしれない人

次の春に高校生として、大学生として、または社会人として再びトラックやロードレースのスタートラインに立って全力疾走することになるかもしれません。

また走ろうか迷っている人、陸上は辞めて他のスポーツをするつもりの人、また走るつもりの人等それぞれの想いがあると思います。いずれにせよ来年の春まで全く運動自体を止めてしまうことは避けるべきです。

 
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完全に運動を引退するつもりの人へ

運動自体をしないつもりでも健康維持のためには適度な運動はするべきです。

日本では生活習慣病が死因の多くを占めています。生活習慣病の原因は運動不足です。積み重なった運動不足による悪い影響がメタボ、糖尿病、高血圧を引き起こします。

若い時に一生懸命運動をしてもその後完全に止めてしまったら生活習慣病の道へまっしぐらです。健康を維持するためにも適度な運動習慣は持ちたいものです。

さて、ここからが本題です。

どんな運度をどれくらいの頻度でやっておけば良いかをアドバイスします。何段階かのレベルに応じてメニューを紹介します。

①陸上部に所属、トラック競技に取り組む人

②また走ろうかどうか迷っている人

③陸上部には入らず、他のスポーツをするつもりの人

④健康維持の軽い運度
 
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①陸上部に所属、トラック競技に取り組む人
②また走ろうかどうか迷っている人

走るペースの目安は心拍%でしめしています。こちらの一覧表を参考にしてください。

【週に3回運度パターン】
月休み
火基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
水休み
木速めjog3〜6km(心拍70%→80%)、流し×3〜5
金休み
土jog1km(心拍70%)、流し100m×10、jog1kmダウン
日休み

【週に4回運動パターン】
月休み
火速めjog3〜6km(心拍70%→80%)、流し×3〜5
水休み
木速めjog3〜6km(心拍70%→80%)、流し×3〜5
金休み
土基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
日jog1km(心拍70%)、流し100m×10または1km×1(気持ちよく)、jog1kmダウン

月休み
火基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
水jog1km(心拍70%)、1km×1(気持ちよく)、jog1kmダウン
木休み
金基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
土jog1km(心拍70%)、流し100m×10、jog1kmダウン
日休み

レベル別心拍数一覧表

基本的には2日に1回で超回復のサイクルを意識して走る日を決めれば良いです。2日続ける場合は、軽め→少し上げる→休む(回復日)というように組み合わせれば良いです。
 
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③陸上部には入らず、他のスポーツをするつもりの人

【週に3回運動パターン】
月休み
火基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
水休み
木jog2km(心拍70%)、縄跳び2分×3、jog1kmダウン

土jog2km(心拍70%)、100m流し×10、jog1kmダウン
日休み

【週に4回運動パターン】
月休み
火基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
水jog1km(心拍70%)、縄跳び2分×3、jog1kmダウン
木休み
金基本jog3〜6km(心拍70%)、流し×3〜5
土jog1km(心拍70%)、100m流し×10、jog1kmダウン
日休み

レベル別心拍数一覧表

陸上以外のスポーツで何をするかわかりませんが、瞬発的な要素が強いなら縄跳びをやっておけば良いと思います。流し100mを複数本やることで走る筋トレになります。jogだけでは筋力が落ちます。次にやりたいスポーツに合わせてアレンジしてください。

 
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④健康維持の軽い運度

【週に3回運動パターン】

火jog3〜6km(心拍60〜70%)、流し×3〜5

木jog3〜6km(心拍60〜70%)、流し×3〜5

土jog3〜6km(心拍60〜70%)、流し×3〜5

レベル別心拍数一覧表

2日に1回運動するパターンが最小限だと思います。超回復のサイクルです。流しは筋力維持程度です。気持ちよく走れば良いです。jogだけでは筋力は落ちます。

 
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まとめ

運動をやめてしまう人へ。

学生時代に陸上部で学んだことから完全に離れてしまうよりも、最低限は健康維持することで経験を活かすことができれば良いのではないでしょうか?

陸上を続けようか迷っている人へ。

3日に1回は走って最低限の身体の状態をキープした方が良いです。完全に運動をやめてしまうと、また走ろうと決めた時にゼロからトレーニングをしなくてはなりません。かなり出遅れることは間違いありません。受験勉強をしながらでも1日20分程度の隙間時間で走れば良いです。勉強で疲れた身体にも適度な良い刺激になります。

帰宅してすぐ走り、その後入浴、食事という流れをつくるのも方法です。自分の生活スタイルの中で隙間時間は必ずあります。それを使って少し走るだけです。

陸上を続けることを決めている人へ

できる限り今のトレーニングを続けることが理想です。受験生は勉強時間との兼ね合いです。勉強優先、隙間時間で少し練習する習慣をつくることが大切です。

文武両道、自己管理能力、計画性です。どのようにバランスをとるかは自分次第です。

勉強9:運動1だとしても何もやらないよりははるかに良いです。数ヶ月経つと体力レベルは天と地の差が生まれます。

最後に繰り返しますが、陸上競技に引退はありません。

生活環境の変化に合わせて、どのような形で運動習慣をつくれるかを常に考えましょう。

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真剣に努力すること、努力から得られる仲間、達成感、感動

才能と努力

才能あり、努力する①
才能あり、努力なし②
才能なし、努力する③
才能なし、努力なし④

今回は、言葉のかけ算からの話です。

過去記事でいくつか言葉のかけ算をしてパフォーマンス改善方法を紹介しました。

新しい話、【才能】と【努力】です。

①才能あり、努力する
断然に強いです。当面この人に叶うのは同様の①の人だけです。

②才能あり、努力なし
中学生では通用しても高校生になると通用しなくなるでしょう。そして、陸上部を辞めるパターンになりやすいです。

③才能なし、努力する
最も多くの選手のことです。私は間違いなく③です。足は遅いですが、自分なりの勉強、研究と努力だけは続けています。場合によっては①の選手に勝てるかもしれません。

④才能なし、努力なし
陸上部にも入らないでしょう。ごく普通のランニングをしない人です。目標がないから努力する必要性もありません。何も罪なことではありません。もし、陸上部に所属していて④なら最悪です。周りに迷惑をかけるので退部するか、気持ちを改めるべきです。
 
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才能とは?

遺伝的な体格、運動能力、親御さんの特性を受け継いだ運動特性(瞬発力、持久力)

何も練習しなくても走るのが速い人はいます。天性のセンスです。
 
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努力のきっかけとは?

努力とは、意志を持って継続する行動です。目標が努力する意志を生みます。

学生なら、興味があるから陸上部に入ります。社会人ならクラブチームに入ったり、マラソン大会にエントリーしてみようと考えます。

一度レースに出たら目標記録が明確になります。自己ベストを更新することが当面の目標記録になります。

また、身近な先輩や同期がライバルになることもあります。練習で競り合ったり切磋琢磨しながら自分の持ち味に気付きます。

大会に出るようになると順位の欲が出てきます。予選通過するための戦術や駆け引きを意識するようになります。漠然と全力で走るだけでは物足りなくなってきます。技術的な目標ができます。

このように、誰も最初から明確な目標が、あって真っ直ぐ努力している訳ではありません。

学生なら毎日の部活動、社会人なら週末のクラブチーム練習会などでチームメイトに感化されることもあります。

仲間の存在が原動力になることもあります。リレーや駅伝がそうです。

このように努力するきっかけはたくさんあります。速い、遅いは関係ありません。

個人として自分のためにどうしたいのか?が大切です。自分はどうなりたいのか?その姿を明確にイメージできればできるほどがんばれます。

 
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学生の部活動の意義

根気
何かに真剣に打ち込むことで根気を養います。

忍耐力
上手くいかなくても投げ出さない忍耐力が身につきます。

問題意識
自分の行動に間違ったことは無いか?失敗から学ぶことで問題意識を高めます。

目的意識
目標を明確に持つことでその為の行動が決まり、日常生活の中でやるべきことが明確になります。

組織の一員
先輩、後輩、顧問との関係から友達同士の関係からは学ぶことができない小さな社会を経験することができます。

仲間との絆
部活動を通して友達ではない仲間になります。年齢や性別を越えた仲間はかけがえのない宝物になります。

健康の大切さを知る
元気に走れるのは健康だからです。病気や怪我をした時に初めて健康のありがたみを知ります。

感謝
支えてくれている家族、仲間、先生への感謝の気持ちが持てるようになると人間として大きく成長できたと言えるでしょう。ライバルの存在に感謝することもあるでしょう。

達成感
何かひとつ成し遂げるということは中高生たちの今後の人生において大きな意味を持ちます。

競技成績が悪いから部活を辞めろ!と言う顧問はいかがなものかと思います。
過去記事で質問を受けた学生の話を書いています。
スポーツ特待生で入学した場合は話は別ですが。

 
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まとめ

このように、大会で優勝したり全国大会で活躍するだけが部活動の目的ではありません。陸上競技の技術的なこと以外にも多くのことを学び感じます。大会の結果は良いに越したことはありませんが、真剣に取り組むからこそ得られることは大きいです。

才能があって努力しない人は、周りから【勿体無い】と言われることでしょう。しかし、本人は何とも思っていません。だって興味が無いのですから。

何かに【興味がある】ということは素晴らしいことです。

若い選手は、興味がある陸上競技を思い切りがんばることです!楽しみながら!それが未来の自分のためになるはずです!

若くない社会人アスリート、市民ランナーは、興味を持ったランニングやトライアスロンを一生懸命に取り組むことです。同じ志を持った仲間との出会いは、仕事だけの人間関係になりがちな人の輪を大きく広げてくれます!

【興味と努力】、これらがある生活はとても楽しいものです。娯楽では得られない【感動】を得ることができます。

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部活動の先生に、あと○ヶ月である記録を出さないと部活をクビにすると言われた話

twitterのDMから受けた相談から

クビにすると言われたことに対するクレーム相談ではなく、後○ヶ月である記録を出したいです。どうすれば良いですか?と言う相談でした。

私からすれば、その期間でその記録を更新することは厳しいと思いました。それができるなら、最初からその練習をすれば良いですし他のみんなもその練習をします。

陸上競技にそんな都合の良い練習があるはずがありません。

陸上競技は、とても地味な競技で毎日の地道な積み重ねをコツコツと、人知れず行うことで少しずつ自分の力をつけていくものです。

例えるならば、紙を1枚1枚積み重ねていく作業です。薄い紙も束になれば重くなりますし高く積み上がります。それを一度に高いところまで積み上げる分厚い紙があるのでしょうか?それはもう紙ではなく何か違う物体です。陸上競技のトレーニングで積み上げるものとは違います。それがドーピングなのかもしれませんね。
 
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公立高校と私立高校における活動の目的

公立高校は、学校教育の一環です。部活動を通じて先輩後輩の上下関係を学び、学生たちが共に汗を流し切磋琢磨することで、努力をすればその分の成果が得られることを経験し、自分の得て不得手やレベルを部活動という集団の中で感じ取り、集団の中での自分の位置づけや役割を体感することができます。

生徒に学んで欲しいのは、目標を明確に定めてその目標のために日々努力を積み重ねて、自分の実力を高めていく過程とその結果です。すべての人が自分の決めた目標を達成できるとは限りません。目標を高く設定しすぎた場合や自分の努力が足りなかった場合は目標を達成することはできません。そこで反省して次に活かすことも大切です。部活動はこれらを経験できるとても貴重な活動です。実際、社会人になったときに学生時代に部活動を一生懸命やっていた人と、そうでない人では社会人としてのスタートラインが違っています。何百人もの新卒者を新人研修で見てきた私の経験です。

私立学校の部活動の目的は、学校の売名行為であり宣伝です。言い方は少々キツイですが、これが学校側大人側の本当の理由です。多くの生徒を集めるためにはいくつもの部活動で、都道府県トップまたは全国常連を維持する活躍をする必要があります。学生側からすると、先の公立高校での部活動に求める内容を、部活動を通して経験することはできますが、私立と言う特性上、学費免除等の特待生で入学している生徒はそうではありません。学費免除の特待生は、結果が出せなければ学費免除を外されたり部活動をクビになることもあり得ます。商売とはそういうものです。お金にならない商品(学生)にお金を払う理由はありません。
 
 

公立高校と私立高校の部活動顧問の違い

公立高校の部活動の顧問はその学校の先生が担当します。法律による強制力はなく、ボランティア活動です。時給に換算すると約200円だそうです。公立高校の部活動は良い先生が顧問になるかどうか、転勤するかしないかは運です。学生が自分から選ぶことはできません。

一方、私立高校の部活動の顧問は、その学校の先生ではありますが、部活動の顧問を担当する前提で採用されている方が大半だと思います。少なくとも私の周りの私立高校の先生をしている友人•知人たちはそう言っています。彼らは、学生時代から全国大会で活躍していたレベルです。世界陸上や、オリンピックに出場経験のある先生方もいます。当然、その学校には都道府県内から強い選手たちが集まってきます。

母校の私立高校OBOGであることが多いですが、時々他の私立高校の先生になっている場合もあります。本当は自分の母校の先生になりたかったそうですが、先生の定員の問題で自分の入るポストがないとのことで、他の私立高校教員の採用試験を受験したと聞きました。当然、陸上部の顧問をすると言う前提での採用です。このあたりが公立高校と私立高校の先生の大きく違うところです。学生は先生を選ぶことができるのです。

部活動は、公立高校の先生は完全なボランティア、私立高校の先生は採用の条件に含まれる仕事としてやっているという違いがあります。私立高校の先生の給与は公にはされていませんが、そういった部活動の面倒を見ることも含まれた額になっていることが予想されます。
 
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学校に関する法律

学校教育法

文部科学省ホームページ、小中高等学校

一通り目を通しました。部活動に関する具体的な記述がありませんでした。学校教育法に部活動の記載がないと言う事はそれを噛み砕く訓令や達にその記載をすることができませんし、校則に部活動に関する記述を設けるとなると、その学校独自のものになります。顧問だけでなく、その学校に所属する先生全てが同じ認識になっているはずです。もちろん校長先生も。
 

 

部活動で一定のレベルに満たない生徒をクビにすることができるのか?

そのことが校則に明確に記載されているならば可能だと思います。そしてそのことは校長先生もご承知のはずです。

しかし、校則にそのような記述があるのでしょうか?おそらくないでしょう。そういったことを言っているのはその部活動の顧問の先生の独断だと考えられます。そのことを校長先生は把握していないと考えられます。そしてその事実を知った時、校長先生はどう思うのでしょうか?都道府県教育委員会はどのような見解を示すのでしょうか?

私の結論としては、中学生高校生の部活動においては一定のレベルに満たない生徒をクビにすることはできないと考えます。中学生は義務教育でありその義務教育の一環で行う部活動です。高校生は義務教育では無いにしろ教育の一環としての活動ですのでレベルに応じて切り捨てるような社会人的な発想はまだ早すぎると考えます。

もし、部活の顧問からクビの勧告を受けている生徒さんがいましたら、校長先生に相談してみてください。校長先生がどのようにおっしゃるか聞いてみてください。その上で都道府県の教育委員会に報告してみると良いでしょう。

都道府県の教育委員会は、先生方の集まりです。数年単位で人事異動をして教育現場と教育委員会の先生方を入れ替えています。教育委員会は、都道府県内の小中高校で均一な教育環境を整えて、問題や不具合を解決していく仕事をしています。いじめの調査や再発防止策を立案したりもします。

学生にとっては部活動はとても大きなウエイトを占める活動ですが、先生方や教育委員会からすれば、部活動は先生方の仕事ではなくボランティアなので微妙な位置付けにあります。部活動が学生に与える良い影響は認めているはずですが、現在の学校制度と上手く噛み合っていないのが現状だと思います。

 
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もしクビにすると言われた場合、自分の取り組み方は正しかったのか振り返ってください。

校長先生に相談する前に、ご自分の部活動に対する取り組み方は正しかったのかどうかも振り返ってみてください。部活動に参加しないことが多くなかったか?週に何回もサボっていなかったか?部活動中の練習に対する取り組み方は一生懸命やっていたか?これらに該当している場合は、先生に部活をやめなさいと言われてもそれはあなたの責任もあります。その場合は、あなたは部活動をやめさせられても文句を言える立場ではありません。一生懸命陸上競技に取り組んでいる人たちの中で、部活動をサボる人が一人でもいると目障りですし迷惑です。その様な人は、進んで部活動をやめるか、行動を改めるべきです。
 
 

まとめ

人間は一人一人の身体能力や学力が異なります。中学高校の部活動で、一定レベルに満たないことを理由に部活動をクビにする事はあってはならないことだと私は考えています。レベルが低い人にはどのような指導が合うのか、顧問やコーチはしっかりと考えてその人に合った運動処方をするべきです。レベルが低いなりにレベルが向上したときにその学生は充実感や達成感を覚えるでしょうし、それがきっかけになって自ら色々なことを学んだり取り組んだりする自主性が生まれるかもしれません。小さな成功体験をさせてあげることも部活動の大きな意義であると私は考えます。

社会に出れば、嫌でも能力によって仕事を解雇されたり仕事を与えられなかったりします。中学生高校生は、もう数年も経てば社会人になります。学生のうちは、広い心で子供たちを見守りチャンスを与えてあげることが大人の役割ではないでしょうか?

学校の先生の大半は、大学を卒業して数年のうちに教員採用試験に合格し正式に学校の先生になっています。1年目で合格する人はほんのわずかですが、1年目に不合格でも講師として働くことができます。講師としても部活動の顧問のサポートして活動もすることができます。と言う事は、学校の先生方は民間企業での仕事の経験がない方がほとんどです。自らの業績にノルマが課せられてノルマを達成しなかったときに給料を削られたり降格させられたりするということを経験していません。

そういった先生方は、社会は厳しいぞと言うことを言う資格はあまりないように思います。言えるのは、自分がやってきた先生の仕事のことだけに限られると思います。

そんな方々が、部活動で一定レベルに満たない学生をクビにして良いものでしょうか?

その学校の教職員全員が共通認識を持ち、校長先生もその部活動顧問の指導方針を承認しているならば話は別です。その学校はそういう学校だということです。

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