積極的で強い選手
消極的で強い選手
積極的で弱い選手
消極的で弱い選手
今回は戦術、レース展開の話です。自分の持ち味、タイプによって得意な展開が違います。まずは自分のタイプを知ることから始まります。チームで練習している人は練習の中で自然と気付きますが、一人で練習している人はなかなかわからないものです。
タイプ別他の記録との相関票
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積極的で強い選手
レース展開を自ら作って、ラストの競り合いにも強い選手です。典型的な中距離タイプです。または持久力タイプです。スローペースなレース展開になると、瞬発力タイプの選手にスピードでは叶わないため、自分の得意な展開に持ち込むためにレース序盤から自分の有利な展開で先頭を走る覚悟で臨んでいます。
日常の練習を1人でやっている選手は、先頭を走ることを苦とは思いません。自分より速い人がレースを引っ張ってくれれば記録は出しやすいから良いなと考えています。
自分と持ちタイムが同じ位の瞬発力タイプの選手との競り合いには負けてしまいます。
ライバル選手の持ち味がわかっているならば、少しでも自分にとって有利になるように積極的にレースを進めることで勝つチャンスが高まります。
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消極的で強い選手
自分から仕掛けてレース展開を作る事はありません。瞬発力タイプの選手です。絶対的なスピードに自信があるため、レース序盤や中盤は、狙った順位の後方に位置して存在を潜めます。レース終盤のタイミングを見計らって爆発的なスパートで一気に前に出ます。
自分より格下の選手が相手ならば通用する作戦です。自分より格上の選手が多いレースになると、かなり速い流れのレースでは持ち味を殺されてしまいます。
前半から多少速いペースでレースを進めてもスピードを維持出来るように、練習では前半速めに入り、リズミカルな効率的な走りを研究することがレベルアップに大切なことです。
併せて、持久力強化のために短めのペース走を取り入れると良いでしょう。6000m前後の距離で、設定ペースはATより少し上85〜90%の速めが良いでしょう。中間タイプや持久力タイプのようにペース走で10000mを走る必要は無いと思います。
瞬発力が得意と言う事は持久力が苦手だと言うことです。苦手の克服が記録向上への近道です。
スピードが得意だけど持久力が苦手な選手がやるべきこと
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積極的で弱い選手
自分の力を過信して、オーバーペースでレースを展開してしまい、ラストスパートを仕掛けることができずズルズルとペースを落としてしまう人です。周りの選手からすれば都合の良い選手になってしまいます。できるだけ体力を消耗したくない、レース序盤や中盤を積極的に前に出てくれるため、その後方でリズミカルにレースを進めれば流れに乗れるからです。
積極的で弱いと言われる選手は、自分の力を過信することなく、自分にとって理想的なペース配分をよく考えて、練習ではレースをイメージして繰り返し走ってみるインターバルやレペティションを行うことが効果的です。
ラストスパートをかけられるだけの余力を残したペース配分で積極的な展開でレースを進めることができれば記録向上と良い順位を狙うことができるでしょう。
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消極的で弱い選手
本来は、もっと実力があるかもしれないけれど、自分で自分の実力をよくわかっておらず、ペース配分も苦手で不安なために誰かについて行くレースばかりいつもしてしまう人です。そのため、毎回走るペースが定まらずに自分にとってベストなレースペースがいつまでたってもわかりません。
思い切って、潰れても良い覚悟で積極的にレースを進めてみると良いでしょう。何mまでペースを維持できたか、ペースが落ちたときにどんなペースの落ち方をしたのか分析することで、次回そのペースより少し落としたレースで走ってみることができます。
レースで失敗したら、次は練習で試してみることができます。レースでも練習でも誰かの後ばかり走っている人はいつまでたっても自分のレースペースがわかりません。
健康で速い選手が理想、不健康で遅い選手にだけはなりたくない
健康で速い選手
不健康で速い選手(怪我を無理して結果は出す選手)
健康で遅い選手(怪我や体調不良は無いけど実力は低い)
不健康で遅い選手(怪我や体調不良が原因で練習ができず実力が低い)
自分はどうなのか、時々自分を振り返ってみることも大切です。
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まとめ
自分の持ち味に合ったレース展開で有利にレースを進めることは、記録面でも順位でも好結果につながりやすいです。
逆に自分の苦手なパターンのレース展開になると、不完全燃焼になりやすいです。
大会前やレース前には、しっかりと自分のプランを立てておくことが大事です。
一番良くないのは、行きあたりばったりです。よく言えば【流れに乗る】ですが、【自分の狙い通りの流れに乗る】こととは違います。
何通りかのレース展開のパターンを頭の中で準備しておいて、レース序盤に作戦を切り替える柔軟性も大切です。
その為には、日々の練習時に走りながらのイメージトレーニングを積み重ねておく必要があります。