バイクが苦手な女子トライアスリートへのアドバイス


トライアスロンをやっている女子選手からバイクが苦手だという話をよく聞きます。

悩みの原因はいくつもあります。

安全に走れる練習場所が近くにない

練習する時間が取れない

バイク機材の知識が無い

バイクのセッティングやポジションがわからない

ペダリング技術がわからない

根本的なトレーニング方法がわからない

、、などです。

スイムは、屋内で営業時間内であればいつでも練習できます。

ランは、時間を問わず自宅から走ったり、多少の悪天候でも安全に練習することができます。

スイムもランもやる気さえあれば比較的いつでも練習できます。

しかし、バイクはそうはいきません。バイクを準備しなくてはいけないし、安全に走るためには練習場所まで移動する必要もあります。天気が悪いとなかなかその気になれません。

そんな選手のみなさんにアドバイスしたいと思います。

 
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トライアスロンに取り組むエイジ女子選手

エリートクラスであれば、水泳の実力が絶対不可欠です。水泳大会と言っても過言ではありません。スイムを集団で終えて、そのままバイクのパックが形成され、高速でドラフティングしつつローテーションで速度を維持します。スイムで遅れた選手は、単独のバイクになりあっという間に周回遅れでレースをやめさせられます。完走することさえもできません。これがエリートレースです。

しかし、エイジのレースではドラフティング禁止で周回遅れでリタイヤはありません。制限時間内であれば完走することができます。自分自身との戦い、これがエイジのトライアスロンの魅力です。

競技時間の割合ではバイクが最も長いです。ですので、バイク力をつけることがタイム短縮のために最も効果的で簡単です。

スイムを克服することが1番難しいと思います。スイム経験者との技術的格差はほとんど埋まることはありません。

ランは継続したトレーニングを積めば徐々にタイムが伸びてきます。最も努力が反映される種目だと思います。

ここで、各種目の距離と時間を考えてみます。

スタンダードディスタンスなら、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmです。

ざっくり競技時間で考えてみると、S25〜30分、B70〜80分、R40〜50分くらいです。

バイクがダントツで長いです。

ランが得意な選手でも苦手なバイクで体力を消耗して、ランで本来の走りができない姿よく目にします。バイクの力がつけばつくほど、バイクで余力を残すことができ、良い状態でランをスタートすることができます。バイクで余力をあまり残さずにバイクのタイムを上げて順位を大きく上げる展開に持ち込むことも可能です。

スイムで5分縮めるのは困難ですが、バイクで5分短縮するのは割と簡単です。

そこで、タイム短縮に効果的なバイク練習方法を必要最小限のトレーニング量で考えてみます。

 
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基礎的持久力はスイムとランで養われている。

バイクが苦手ということは他の種目が得意だと言えるでしょう。体力的な基礎がスイムとランで養われていると考えられます。この場合は、ロングライドや一定ペースの40kmライドなどは積極的にやる必要はありません。

ロングライド→心拍60〜70%
40kmライド→心拍65〜75%
私ならこのように負荷を設定します。ピラミッドに例えると下半分です。

これらは、水泳と陸上長距離で十分にできています。これより負荷の高いトレーニングを短時間でピラミッドの上半分に載せるイメージでトレーニングプランを考えます。

 
 

バイクでのインターバル

陸上のインターバルトレーニングなら、1000m×5、200m×5×2、300m×10などです。走る距離とタイムを決めて、つなぎの距離とタイムも決めます。

水泳のインターバルトレーニングなら、100m×10(2’00″サークル)、200m×5(4’00″サークル)などです。サークルで時間制限を設けて泳いだ残り時間の数秒〜十数秒を休むスタイルが一般的だと思います。

バイクでも同様に考えれば良いです。【自分が必要だと考えるポイント】をインターバルで上げる区間に入れて、それを反復します。

インターバルは、距離や区間で決める方法とタイムで決める方法が考えられます。

 
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起伏のある周回コースを用いる場合

緩い登り、平坦区間など強調したい区間を速く走れば良いです。例えば、周回コース5km×4周する間に、平坦区間800mだけを全力で走り、他はイージーでつなぐ方法。トップスピード強化です。

また、登り区間500mだけを全力で登り、他をイージーでつなぐ方法。登り強化です。

その両方を強調する方法もあります。より実戦的になります。

また、周回ごとに強弱をつける方法もあります。

1,3周はイージー
2,4周はハード

ハードで走る周回をレースをイメージして走ります。イージー区間で反省しながら次の課題を整理しておきます。

 
 

平坦な周回コースを用いる場合

タイムで強弱をつける方法が適しています。

①2’サークル20″(全力〜全力手前)×20本
→女子選手なら40’で約20kmになるでしょう。

②2’サークル30″ハード×20本

③1’サークル15″ハード×20本×2set
set間はイージー5′

このようにステップアップして、トップスピードも上げて行きます。

②と③のイメージとしては、4人でローテーションを回している場面です。③の後半はかなりキツくなるので、最初は20本から、次に25本、30本と徐々に高強度の時間を伸ばせば良いです。

全力〜全力手前と書いていますが、最初はやや抑え気味でも良いです。30″〜15″ハードで上げ区間ですが、女子ならレースで走るスピード、35km/hを超えることを目標にしてください。

後半は35→40km/hと自分のスピードを高めてください。一瞬でも40km/hを出してみる、力を出すことが大事です。

じわじわ上げるのでは無く、一気に上げてください。瞬発力も強化できます。これは、コーナーの立ち上がりで効果を感じることができます。

上げる時は、ペダリング27〜30回転を数えるとだいたい15″くらいです。ケイデンス108〜120rpmくらいになります。

レース時はおそらくケイデンス100〜110で推移すると思います。

レース時よりも速く重いギヤを回してトップスピードを高めておくことで、レース時にゆとりを感じられます。さらにドラフティングに入ると空気抵抗が減るのでかなりラクになります。体力を温存することができます。

このトレーニングでは、たった20km約40’ですが、心拍はかなり高い数値を維持することになります。

ハードな上げ区間で上がった心拍は、イージーの回復区間でも下がりません。回復区間ではギヤを軽くして速度を落として筋力を上手く休めてください。メリハリです。しかし、心拍数はゆるやかに下がって来ますが、すぐに次のインターバルが始まります。

これがミソです。

インターバルは、筋力を強化しつつ心肺機能を高めるトレーニングです。

だらだらとロングライドを70kmするよりも20kmインターバルした方が、短時間で実戦的な能力が身につきます。

 
 

インターバル前のアップ、ダウン

例えば、自宅から周回コースまで移動することをアップとダウンにすることができれば無駄な時間はありません。

私は、
自宅→周回コースまで約5km
周回コース10km×2をインターバル2分サークルで
周回コース→自宅約5km
合計30km52分で終了

その後、自宅にバイクを置いてすぐにラン練習に移行、、、という具合に無駄な時間をつくらないように工夫できます。

女子なら30km65’くらいで終えられると思います。

 
 

女子強豪エイジ選手なら都道府県の国体代表になる可能性がある

普段エリートレースには出ず、ドラフティングレースに縁がない選手でも、国体選手になる可能性は充分あります。国体はドラフティングレースです。ノンドラレースしか出たことが無く、バイクレースの経験も無いトライアスロンの選手はたくさんいます。特に、女子選手に多いです。

このような選手が国体代表になった時に困るのが、ドラフティングです。

バイク練習量が少ない上に、ドラフティング経験もあまり無い場合は、危険も伴います。もし、国体に出ることが決まったなら、ドラフティング練習、ローテーションの練習は必ずやっておくべきです。

先ほど紹介した③の1’サークル15″ハードは、一人ででローテーションを回すイメージです。その練習では、力のオンオフを極端に練習することにもなります。

その後、複数でローテーションを回す練習に参加することで、後ろに下がって前につき直す難しい場面で千切れてしまうことを防ぎます。

千切れてしまう原因は、単に力不足の場合と、ドラフティングの技術が未熟で前車との間を空けすぎて空気抵抗を受けて失速してしまう場合があります。

万が一、間が開いてしまったり、アタックをかけられて千切られそうな時に、インターバル練習のクランク30回転ハードが効果を発揮します。約15″の急加速で追いつくことが可能になります。

 
 

固定ローラーの活用

バイク練習は、ランやスイムと違って自宅の中で練習することも可能です。

固定ローラーは飽きるし嫌い、、という選手はいます。

しかし、目的をしっかり持って短時間で意味のあることだけをやるようにすれば考えは変わると思います。

先ほどのインターバルを固定ローラーでやります。

私が最近やった練習の例です。

アップ5′
1’サークル15″全力×20本=20′
ダウン5′
合計30′

これはキツかったですがとても効果的なトレーニングです!!先ほど紹介した4人ローテーション15″交代のイメージです。

心拍数はだんだん上がり、終盤は90%を超えます。

バイクレースのタイムトライアル10km
平均心拍89%、最高心拍91%
なので、これに近いトレーニングができているとわかります。

屋内では風を受けないので、ものすごく汗をかきます。タオルを何枚か準備して、扇風機を使うことをおすすめします。

安全に、練習場所を移動することなく、短時間で効果的な練習です。

多忙なジュニア選手だけでなく、大学生や社会人トライアスリートにもおすすめの練習です。

 
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バイクとランの複合練習

ブリックトレーニングとも呼びます。
トライアスロンを目標にする場合は、バイク→ランが一般的です。デュアスロンも視野に入れるならラン→バイクもやる必要があります。

主観的な感想ですが、トライアスロンよりもデュアスロンの方がハードだと思います。

バイク+ラン練習の参考
 
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まとめ

女子トライアスリートは、バイクに苦手意識を持っている人が多いと思います。バイクに乗ること以外にもメカニック的なことも不安でしょう。だからこそ、馴染みのバイクショップがあるはずです。

しかし、そのショップがサイクリング主体の場合、練習会に時々参加しても目的が違うので、ロングライドであることが多いと思います。自転車仲間とのコミュニティとしてはとても良いことだと思いますが、トライアスリートとしてはあまり得ることは無いかもしれません。

国体などのドラフティングレースでは、ショートのDHバーを装着することになります。(好みとタイプにもよりますが、DHバー装着は多数派です。)当然、商品知識はあるでしょうが実戦での使用経験やセッティング方法、ショートDHバーを装着した際のポジションの出し方やアドバイスは得られないかもしれません。

バイクショップのチームにも色々レベルがありますので一概には言えません。実業団登録をしてE1クラスでがんばっているようなバイクショップであれば、積極的に参加してロード専門の選手たちに色々教えてもらう機会があると思います。

一つのバイクショップにこだわらずに、積極的に自分にプラスになるチームの練習会に参加することがバイクのコツを掴む近道だと思います。

話は戻って、本来やるべきことは、バイクに乗る習慣をつけること、毎日短時間でもバイクに乗ることです。1日20分、30分乗るだけでバイクの筋力維持強化、ペダリングスキルの向上が期待できます。

バイクのレベルが低い人ほど即効性があります。レベルが上がってくると乗る距離や強度も必要になります。

固定ローラーを持っていない人は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

地方で活動する選手でも、工夫次第でやれるはずです。周りの人たちにアドバイスをもらい、環境を最大限に利用して、自分だけのスタイルを確立すれば良いと思います。

生活の中に、如何にトライアスロン3種目を組み込むかが課題です。そして、その生活を楽しむことが一番大切なことだと思います。
 
 

固定ローラーにもグレードがあります。この下から2番目のタイプが価格と機能のバランスがとれているのでおすすめです。箕浦は日本製で静粛性が高いのも魅力です。負荷(重さ)も充分です。

私はこのタイプを使用しています。上の商品との違いは、フライホイールが重く、平地を走っているような慣性を得られることです。しかし、慣性を得るまで回転を上げると騒音もそれなりになるので、実際は負荷を高めて重くして軽いギヤで回しています。速度は遅いけど重い状態です。坂を登っているイメージです。低速では慣性は働きません。ですので、私の使い方では上の商品で充分でした。

 
エアロバイク、固定ローラーの練習メニュー

エアロバイク、固定ローラーを使用した脚の回転数アップのトレーニング

コーチがいないトライアスロンジュニア選手のためのバイク練習


エリートクラスを目指すジュニア選手の大半は、トライアスロンのクラブチームに所属して活動しています。しかし、クラブチームが無い地方の選手は一人で練習することになります。関東、関西、東海、九州はジュニア育成が盛んです。それ以外の地域、地方ではトライアスロンの指導者から直接指導を受ける機会がほとんど無いと思います。
 
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トライアスロンに取り組むジュニア選手

高校生までのジュニア選手は、大学生や社会人と比較してバイク練習が不足する傾向にあります。学校や部活動、スイミングスクールと陸上部掛け持ちなど、時間的な制約があります。しかし、ジュニア選手にとっての優先順位は、スイム→ラン→バイクだと思います。

そこで、優先順位は低いけど全くバイク練習をしない訳にはいかない、必要最小限で効果的なトレーニングを考えてみます。

 
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基礎的持久力はスイムと陸上で養われている

体力的な基礎は養われていると考えて良いでしょう。ですので、ロングライドや一定ペースの40kmライドなどは積極的にやる必要はありません。

ロングライド→心拍60〜70%
40kmライド→心拍65〜75%
私ならこのように負荷を設定します。

これらは、水泳と陸上長距離で十分にできています。これより負荷の高いトレーニングを短時間で上に載せるイメージでトレーニングプランを考えます。

 
 

バイクでのインターバル

陸上のインターバルトレーニングなら、1000m×5、200m×5×2、300m×10などです。走る距離とタイムを決めて、つなぎの距離とタイムも決めます。

水泳のインターバルトレーニングなら、100m×10(1’30″サークル)、200m×5(3’00″サークル)などです。サークルで時間制限を設けて泳いだ残り時間の数秒〜十数秒を休むスタイルが一般的だと思います。

バイクでも同様に考えれば良いです。【自分が必要だと考えるポイント】をインターバルで上げる区間に入れて、それを反復します。

インターバルは、距離や区間で決める方法とタイムで決める方法が考えられます。

 
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起伏のある周回コースを用いる場合

緩い登り、平坦区間など強調したい区間を速く走れば良いです。例えば、周回コース5km×4周する間に、平坦区間800mだけを全力で走り、他はイージーでつなぐ方法。トップスピード強化です。

また、登り区間500mだけを全力で登り、他をイージーでつなぐ方法。登り強化です。

その両方を強調する方法もあります。より実戦的になります。

また、周回ごとに強弱をつける方法もあります。

1,3周はイージー
2,4周はハード

ハードで走る周回をレースをイメージして走ります。イージー区間で反省しながら次の課題を整理しておきます。

 
 

平坦な周回コースを用いる場合

タイムで強弱をつける方法が適しています。

①2’サークル20″全力×18本
→男子なら36’で約20kmになるでしょう。

②2’サークル30″全力×18本

③1’サークル15″全力×36本

このようにステップアップして、トップスピードも上げて行きます。

②と③のイメージとしては、4人でローテーションを回している場面です。

全力と書いていますが、最初はやや抑え気味で良いです。30″〜15″の全力、上げ区間ですが、男子ならレースで走る40km/hは超えることを目標にしてください。

後半は42,44,46km/hと自分のスピードを高めてください。

じわじわ上げるのでは無く、一気に上げてください。瞬発力も強化できます。これは、コーナーの立ち上がりで効果を感じることができます。

上げる時は、ペダリング30回転を数えるとだいたい15″くらいです。ケイデンス120rpmくらいになります。

レース時はおそらくケイデンス100〜110で推移すると思います。

レース時よりも速く重いギヤを回してトップスピードを高めておくことで、レース時にゆとりを感じられます。さらにドラフティングに入ると空気抵抗が減るのでかなりラクになります。体力を温存することができます。

このトレーニングでは、たった20km約36’ですが、心拍はかなり高い数値を維持することになります。

上げ区間で上がった心拍は、回復区間でも下がりません。回復区間ではギヤを軽くして速度を落として筋力を上手く休めてください。メリハリです。しかし、心拍数はゆるやかに下がって来ますが、すぐに次のインターバルが始まります。

これがミソです。

インターバルは、筋力を強化しつつ心肺機能を高めるトレーニングです。

だらだらとロングライドを70kmするよりも20kmインターバルした方が、短時間で実戦的な能力が身につきます。

 
 

インターバル前のアップ、ダウン

例えば、自宅から周回コースまで移動することをアップとダウンにすることができれば無駄な時間はありません。

私は、
自宅→周回コースまで約5km
周回コース10km×2をインターバル2分サークルで
周回コース→自宅約5km
合計30km52分で終了

その後、自宅にバイクを置いてすぐにラン練習に移行、、、という具合に無駄な時間をつくらないように工夫できます。

 
 

固定ローラーの活用

バイク練習は、ランやスイムと違って自宅の中で練習することも可能です。

固定ローラーは飽きるし嫌い、、という選手はいます。

しかし、目的をしっかり持って短時間で意味のあることだけをやるようにすれば考えは変わると思います。

先ほどのインターバルを固定ローラーでやります。

私が最近やった練習の例です。

アップ5′
1’サークル15″全力×20本=20′
ダウン5′
合計30′

これはキツかったですがとても効果的なトレーニングです!!先ほど紹介した4人ローテーション15″交代のイメージです。

心拍数はだんだん上がり、終盤は90%を超えます。

バイクレースのタイムトライアル10km
平均心拍89%、最高心拍91%
なので、これに近いトレーニングができているとわかります。

屋内では風を受けないので、ものすごく汗をかきます。タオルを何枚か準備して、扇風機を使うことをおすすめします。

安全に、練習場所を移動することなく、短時間で効果的な練習です。

多忙なジュニア選手だけでなく、大学生や社会人トライアスリートにもおすすめの練習です。

 
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バイクとランの複合練習

ブリックトレーニングとも呼びます。
トライアスロンを目標にする場合は、バイク→ランが一般的です。デュアスロンも視野に入れるならラン→バイクもやる必要があります。

主観的な感想ですが、トライアスロンよりもデュアスロンの方がハードだと思います。

バイク+ラン練習の参考
 
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まとめ

若い選手は、バイクに苦手意識を持っている人が多いです。また、女性トライアスリートにとってもバイクは難しい種目のようです。

サイクリング主体のバイクショップの練習会に時々参加しても目的が違うので、ロングライドであることが多いと思います。自転車仲間とのコミュニティとしてはとても良いことだと思いますが、トライアスリートとしてはあまり得ることは無いかもしれません。

ドラフティングレースでは、ショートのDHバーを装着することになります。(好みとタイプにもよりますが、DHバー装着は多数派です。)当然、商品知識はあるでしょうが実戦での使用経験やセッティング方法、ショートDHバーを装着した際のポジションの出し方やアドバイスは得られないかもしれません。

バイクショップのチームにも色々レベルがありますので一概には言えません。実業団登録をしてE1クラスでがんばっているようなバイクショップであれば、積極的に参加してロード専門の選手たちに色々教えてもらう機会があると思います。

話は戻って、本来やるべきことは、バイクに乗る習慣をつけること、毎日短時間でもバイクに乗ることです。1日20分、30分乗るだけでバイクの筋力維持強化、ペダリングスキルの向上が期待できます。

バイクのレベルが低い人ほど即効性があります。レベルが上がってくると乗る距離や強度も必要になります。

固定ローラーを持っていない人は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

地方で活動する選手でも、工夫次第でやれるはずです。自分の周りの人たちの支援を受け、環境を最大限に利用して、自分だけのスタイルを確立すれば良いと思います。

生活の中に、如何にトライアスロン3種目を組み込むかが課題です。

固定ローラーにもグレードがあります。この下から2番目のタイプが価格と機能のバランスがとれているのでおすすめです。箕浦は日本製で静粛性が高いのも魅力です。負荷(重さ)も充分です。

私はこのタイプを使用しています。上の商品との違いは、フライホイールが重く、平地を走っているような慣性を得られることです。しかし、慣性を得るまで回転を上げると騒音もそれなりになるので、実際は負荷を高めて重くして軽いギヤで回しています。速度は遅いけど重い状態です。坂を登っているイメージです。低速では慣性は働きません。ですので、私の使い方では上の商品で充分でした。

 
エアロバイク、固定ローラーの練習メニュー

エアロバイク、固定ローラーを使用した脚の回転数アップのトレーニング

市民ランナーとトライアスリートのための時短ラン練習、ハードなキツイ練習は必要最小限に。

基本はジョギング

無駄なことはできるだけしたくありませんよね。ゆっくり過ぎるジョギングはスピードを出しにくくする悪影響がありますので、リズムよくやや速めのペースでジョギングすることをおすすめします。

短時間で終わりますし、心拍数もやや高めで走るので持久力の向上も期待できます。
 
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基本のジョギングは心拍数割合なら70%

自分に合ったジョギングのペースを確認しておきましょう!

現在の走力で、練習メニュー検索をすれば設定ペースを確認することができます。

トライアスリートの場合は、ラン+バイクのブリック練習で走るべき最低限のランのペースになります。

 
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ゆっくり長く走るLSDをなるべく控える

LSDとは、ロングスローディスタンスの略です。時々、楽しみながら長くゆっくり走るのは良いと思います。しかし、日常的にゆっくりペースだけでは身体がそうなってしまいます。速い動きに対応できなくなります。

トライアスリート、デュアスリートの場合はランでLSDをすると時間がかかりますので、バイクでやれば良いと思います。ロングを目指している選手はエネルギー枯渇の対策練習として必要に応じて取り入れてください。

LSDのメリットとデメリットをしっかり把握した上で取り組みましょう。
 
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心拍計を活用して運動強度を管理する

トレーニングで心拍計を活用することで、必要最小限のペースと距離で最大の効果を期待することができます。無駄な距離はなるべく走らないという考えです。

最大心拍数からの割合と運動強度は以下の通りです。

60%未満、LSD
〜65%回復jog
〜70%基本jog
〜75%速めjog
〜80%長めペース走
〜85%ATペース走
〜90%速めペース走
〜100%レース全力

最大心拍数がわからない人は、とりあえず220-年齢の公式で出た数字を使えば良いです。本来の数値と誤差がある可能性はありますが目安になります。

例えば、45歳なら220-45=175回を最大心拍数として設定します。

この際、心拍計の設定は回数表示ではなく、割合%表示にしておくとわかりやすいです。
 
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疲れているけど走りたい日は、回復jog60〜65%

いわゆるつなぎの日です。30分ほどのjogが適当です。この日は流しはしません。筋力を休ませる目的です。
 
 

少しがんばりたい日は心拍70→75→80%のjogからビルドアップ走

走りながら、「今日は調子良いな!少し上げてみるか!」と思えたなら、後半ペースアップしてみましょう!

基本は心拍70%のjogで一定ペースです。
これを、後半ペースアップします。

例えば、10kmのランニングを予定していたなら、
jog5km(70%)様子見で一定ペース
jog5km(70→75→80%)ビルドアップ

最後に流し100mを3〜5本で締めくくります。
軽くダウンします。
 
 

時間があまりとれないけど、しっかり練習したい日のメニュー

ランニング10kmの中で、走りながら流し100mを10本入れます。つなぎはjog100mです。

jo7km(70%→75%)
流し100m×10(jog100m)=2km
jog1km(60%)ダウン

流しとつなぎの100mはだいたいよ距離で構いません。普段、100mを何歩で流ししているか数えておけば、どこでも約100mの流しができます。

GPSウォッチを使えば客観的に距離もわかります。最近のGPSウォッチは精度がとても良いです。
 
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GPSウォッチの活用で、どこでも距離とペースを把握する

GPSウォッチを活用することで距離がわからないコースでも距離とペースを管理したトレーニングが可能になります。

社会人の特権です。学生にとっては高い買い物です。学生はトラック練習が基本なのでそんなに必要ありません。

心拍計とGPSが一体になった商品も多数あります。しかも防水です。自分の用途、使用頻度によって選べば良いでしょう。

手首で心拍計測するタイプ、ランニング専用モデル

胸ベルト計測タイプ、スイム、トライアスロン対応

 
 

ペース走はキツイからあまりしたくないけど、ペース走は必要だと思っている人向けの練習

ランニング10kmの中で全て完結させます。

アップjog2km(70%)
流し100m×5(jog100m)=1km
回復jog1km(スロー60%未満)
ペース走1km(80%)(jog500m)
ペース走1km(80%〜85%)(jog500m)
ペース走1km(80%〜85%)(jog500m)
ペース走1km(85%)
ダウンjog500m(スロー60%未満)
これで連続10kmです。

短時間で終わります。

メニューで書くと1km×4ですが、インターバルトレーニングではなくあくまでもペース走の設定で、AT付近で走ります。これをアレンジしてスピードを上げればインターバルになります。時期によって使い分けると良いでしょう。
 
 

まとめ

運動生理学やトレーニングの組み立て方を理解してくれば、どんなメニューもアレンジ可能になります。

自分の生活スタイルに合った時短メニューを考えたり、近所の広い公園を練習コースにしてインターバルトレーニングを組んだり、河川敷でペース走をすることも可能です。

学生の陸上競技は、学校のグランドや陸上競技場のトラックが主な練習場所になります。

社会人は、自宅の近く、職場の近く、昼休みのちょっとした空き時間など、貪欲に隙間時間を探して思いつきで練習をすることも多いと思います。

そんな時でも、一週間や一ヶ月、レースまで逆算した流れを考えて、柔軟な発想の思いつきで、流れに乗った臨機応変なメニューを組み立てて実行する能力も必要です。

心拍管理を基本としたペース設定、心拍計、GPSをフル活用して、来たるべき週末のレースを全力で走るために日々工夫したトレーニングをがんばりましょう!

アキレス腱の痛みと付き合いながら、走りながら治した私の体験談と私の考え

アキレス腱の最初の痛みから、治ったと思ったら再発

初めてのアキレス腱の痛みは突然やってきました。

40歳のトライアスロンシーズン、アキレス腱が不調でした。8月末にトライアスロンの大会があって、6月から2カ月間ごまかして練習していました。

その年の1月に痛みを感じたのが最初でした。その時はそのまま練習を続けていました。同時に、カイロプラクティックの治療を開始しました。1週間ほど経ち痛みが悪化したのでラン練習を休むことにしました。その間もカイロの治療を週に1回受けながら、ドクターにアドバイスをもらっていました。

トライアスロンをしているので、ランをしない代わりにバイクの練習時間を増やしました。スイムとバイクは毎日行いました。

運動は違いますが、エネルギー供給系は同じなので狙った心拍数で運動することで持久力の強化をすることにしました。

ランを1ヶ月を休んで再開しました。その後は数ヶ月大丈夫でしたが、6月にまた痛みが出てきました。同じところです。
 
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私の場合は、ペースが速くても遅くても痛みは変化無し(jogの範囲で)

ゆっくりjogでも痛くて、速いjogでも痛みが変わらなかったので、6〜8kmの速いjog4’15(心拍75%くらい)を日課にして、ごまかして練習しました。

トライアスロンは、陸上競技とは違って距離がとても長いのでペースは遅くなります。レースペースはトレーニングの区分で言えばjogです。

だから、高負荷によるアキレス腱断裂の心配はしていませんでした。それでも走れないくらい痛かったらレースを棄権するつもりでした。目標ペースは23kmを4’10〜20でした。
 
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不安を抱えたままレースに出場

スイムとバイクではアキレス腱は全く痛みは出ません。バイクで全力を出しても大丈夫です。接地の衝撃が体重の何倍もの負荷になって全て身体にかかるランと、接地の衝撃が無いバイクの大きな違いです。

最後のランの出だし10kmを予定通り41’後半で通過しましたが、そこから脚の色々な部分が痛くて、14kmからはペースを維持できなくなりました。心肺機能は苦しく無いのですが、筋肉が痛くて走れない状態です。ラン練習不足の影響が出ました。

また、加齢による体力の低下を実感しました。

後は歩くようなjogでゴールまでやっと辿り着いたという感じでした。

結果、大会では優勝したプロ選手に勝てそうなところまで行けましたが、距離を踏んでいなかったので、ラン23kmが持たずに失速しました。アキレス腱の悪化はありませんでした。それよりも他の部位の痛みが酷かったです。距離を踏んでいないことによるダメージが大きかったです。

その後、アキレス腱の痛みは治りました。走りながら治した感じです。
 
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トライアスロンはごまかしが効く、他の種目でカバーできるけど、陸上競技は絶対にごまかせない

両方やっているからこそ、断言できます。

トライアスロンは他の種目があるのでごまかしが効きます。私は得意な自転車でダントツのタイムを出してプロにとの差を詰めて、そこからが勝負でしたがダメでした。しかし、完走できたことは意味がありました。

陸上はとてもシビアで、痛みがある状態ではパフォーマンスの向上は望めません。まずはアキレス腱の痛みを取り除くことが最優先だと考えます。

速い人ほど練習のペースも速くなります。
タイム設定一覧表で確認する。

5000m18’00レベルの人で心拍75%なら4’50くらい。5000m15’00レベルの人なら4’00を切るペースが必要になります。速い人はスピードが速い分、アキレス腱への負担も遅い人よりもかかることが考えられます。

痛みの度合いは人それぞれなのでわかりませんが、近くに大会が無いのであれば痛みを治療することを最優先にした方が結果的に良いと思います。
 
 

治療は専門家のアドバイスを聞きながら

私は、カイロプラクティックの治療が効果があったと感じます。保険が利かない治療ですが、行きつけのカイロに定期的に通いました。

ランニングの距離とペースを抑える代替えのトレーニングとして、エアロバイクの活用をオススメします。

私はロードバイクで実際に外を走っていましたが、バイクでは一切アキレス腱の痛みはありませんでした。

例えば、エアロバイクのラスト10分と決めて、流しやインターバルをイメージして、30″上げて、2’軽くを繰り返したら心拍も上がるので、より効果的です。

エアロバイクではランよりも脚筋力を使わないので、アキレス腱に負担のかかりにくい脚部の筋トレを意識して行ってください。これをやっておくと、ランを本格的に再開した時にスムーズにスピードを出せます。
 
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まとめ

痛みの度合いは人それぞれです。痛みの強い運動はやめるべきです。悪化しない軽い痛みなら、自己判断と専門家のアドバイスを聞きながら運動すれば良いと思います。

陸上選手は、エアロバイクでの持久力トレーニングが有効です。

また、ピッチを向上させる神経的なトレーニングも可能です。

プールで泳ぐことも全身運動なので、広い意味では良いですが、ランニングにはつながりません。

幼い頃から水泳をやっていてスクールの選手コースでやっていたような人なら、心拍数を上げる泳ぎができますし、その場合に限り持久力強化のトレーニングが可能だと思います。

それ以外の人、私のような水泳素人はスピードを出せないので心拍数もあまりあがりません。スイムのためには技術的な練習が必要です。陸上選手には必要ありません。

水泳素人なら、どちらかと言うと、クーリングダウンの目的を持って1日の練習の最後にスイム練習を取り入れても良いでしょう。

アキレス腱が痛くて走れない時も必ずできることはありますし、自分の生活スタイルの中で工夫できることがあるはずです。

そういう時こそ考えましょう!

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トライアスロンのためのバイク→ラン、デュアスロンのためのラン→バイク


トライアスロンやデュアスロンは、陸上競技と比べて競技時間が長いです。体内に貯蔵されているグリコーゲンのエネルギーをほとんど使い切ります。レース中に上手く補給することも大切になります。

フルやトライアスロンを目指す人のトレーニング参考を詳しく見る。

また、エネルギーの問題だけで無く、筋肉疲労も低強度ですが大きくなります。陸上競技の短時間高強度とは違う疲れがあります。

エネルギー供給系の説明を詳しく見る。

3種目連続して行うことから、種目が変わった時の違和感は独特です。しばらく時間が経過すると身体は動作に馴染んで来ます。トランジッション直後に良い動作をするには慣れが必要です。

また、長時間になりますので練習中でも水分の補給や距離によってはエネルギージェルやコンビニ休憩で補給することも必要です。自分の体内でエネルギー枯渇する距離や時間を把握すること、また計画的な水分補給、ミネラルの補給で体内のバランスを崩さないための補給のタイミング、知識も必要です。

 
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バイク→ラン練習の効果

動作の変化、変換に慣れることだと思います。

バイク40km+ラン10kmが基本的な距離でお手頃な練習だと思います。

スタンダードディスタンスの距離と同じです。練習ペースは、レースペースよりも遅いですが、距離に慣れることができます。

練習のペースはレベルにもよりますが、私は心拍70%を基準にしています。回復日は心拍60-65%で、がんばる日は心拍70〜75〜80%です。部分的にレース強度に上げれば心拍85%くらいです。

心拍70%の基本練習では、バイクで平地だとav35km/h前後、ラン4’40″ペースくらいです。

レース時は、バイク単独でav40km/h、ラン3’50″ペースくらいです。

このように練習ペースはレースよりも遥かに遅いですが、バイク直後にランを走り出した時は変な感じがします。普通にランだけする時とは身体の感じが違います。

このバイク→ラン練習を続けていたら、バイク後のランの方が気持ち良く走れるようになって来ました。慣れだと思います。バイクがアップになっており、ランの走り始めから気持ち良く動くようになりました。

科学的に上手く説明はできませんが、慣れました。今では、バイクで高強度練習をした直後でも、遅いなりに気持ち良く走れるようになりました。
 
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バイク→ラン練習の具体例

高強度の場合(レースペース〜心拍80-85%)
(バイク10km+ラン2km)×3〜5set
set間5〜10’rest

中強度の場合
バイク40km(10km-AT10km-10km-AT10km)(基本心拍70%、AT区間心拍80-85%)+ラン5km(心拍80-85%)

低強度の場合(心拍65〜70%)
バイク40km+ラン10km
 
 

ラン→バイクを考える。

トライアスロンではあり得ない順ですが、デュアスロンではあり得ます。

1stラン→バイク→2ndラン

この前半部分です。

こちらの方が身体はキツイです。
ランの方がバイクよりも身体にかかる負担が大きいからです。

しかも、デュアスロンの1stランは、集団の流れに乗るために全力に近いです。

バイク序盤は力が上手く入りません。トライアスロンのスイム→バイクではあまり影響ないと個人的には感じでいますが、デュアスロンのバイク序盤はかなりキツイです。

1stランをだいぶ抑えて走れば、バイク序盤は楽になります。その時は集団の流れから大きく遅れることになります。ノンドラフティングレースではこの作戦で、ドラフティングレースでは多少無理をしても1stランをがんばる作戦です。私はそうしています。

私はバイクが得意なのでこのような作戦になりますが、ランが得意でバイク苦手なら違う作戦になると思います。
 
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ラン→バイク練習の具体例

デュアスロンのエリートレース、ドラフティング許可レースを想定したものになります。

5km〜10kmレースペースまたはATペースでの練習直後にバイクに乗ります。

高強度の場合
(ラン2km+バイク10km)×3〜5set
set間5〜10’rest

中強度、低強度では特にこの練習は必要ないと考えます。

 
 

スイム→バイク練習

普通の環境では難しいです。公営のプールでは不可能です。

トライアスロンクラブやチームまたは大学トライアスロン部で、プールサイドに固定ローラーを置いてやれる環境なら可能です。

公営プールを利用する場合は、プール利用後にバイクに乗ることはできますが、着替えたり施設を退出するまでの時間でロスタイムがあり過ぎるので、本来期待するスイム直後のバイク時の身体の感覚を味わうことはできません。
 
 

持久系アスリートと貧血

競技時間が長いアスリートは常に貧血のリスクと隣り合わせです。貧血は酸素の運搬効率を低下させ、持久力低下に直結します。また、回復力も低下します。

持久系アスリートと貧血を詳しく見る。
 
 

食事だけでは補いにくい鉄分はサプリメントを活用しても良いでしょう。鉄分の含有量が多く他のビタミン等も一緒に含んでいるものが良いと思います。


 
 

ハードなトレーニングからの回復

トライアスロンやデュアスロンでは、練習量をこなすことに目が向けられがちですが、ハードなトレーニングからの回復もしっかり考えておかないといけません。三食きちんと食事を摂ること、睡眠時間を確保すること、セルフケアをしっかりすることも日常的にコツコツと行うべきことです。

ストレッチ、セルフケアを詳しく見る。

プロテイン
高強度トレーニングの直後に飲むのがおすすめです。運動直後30分以内が栄養補給のゴールデンタイムです。回復を早めます。継続して飲み続けるものですから、安くて多い商品が良いでしょう。味付けをしていないシンプルな商品は安いです。

アミノバイタル180袋入り
高強度の運動直後または就寝前にアミノ酸を摂取することで、就寝直後の成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯に作用して回復を促進します。

 
海外製品のBCAA
6gでアミノバイタル一袋分と同等、それが1000gの徳用ボトルです。私はこれを愛飲しています。昔はアミノバイタルでしたが、この商品のコストパフォーマンスは最高です。

 
 

まとめ

トライアスロン、デュアスロンは競技時間が長いことからトレーニング時間も長くなります。

毎日まとめて長時間を確保できる人は限られます。学生ならまとめて長時間の練習は可能でしょう。社会人はそれが厳しいです。

1日の中で隙間時間を上手く使って、3種目をバラバラに行うことが基本になると思います。

休日に時間が確保できる時は、2種目続けた練習を積極的に取り入れるべきだと思います。

逆に、学生は毎日時間が確保できるからと言って、2種目連続の練習ばかりでは、質が低下する可能性があります。

時には、ポイント練習でバイク、ランを個別に行って、レース以上の高強度トレーニングをすることで全体のバランスがとれると思います。

学生、社会人それぞれの特性を活かして、自分独自の練習方法を考え出すのも楽しみのひとつだと思います。

トライアスリート、市民ランナー向けの短時間ラン練習の考え方

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【フルマラソン以上やトライアスロンを目指す人向け】30km以上のLSDとエネルギー補給のトレーニング


LSDの効果とデメリットは、関連記事で紹介していますが、逆におすすめするケースがあります。中高生には絶対におすすめしませんが、超長距離をメインで活動する大人アスリートには時として必要な練習になります。
 
 

食事と自律神経の働き

通常は、運動中は交感神経が活発になり、消化吸収系の内蔵は機能しにくい状態です。だから、レース3時間前には食事を済ませるべきです。

日常で、ご飯を食べて胃の内容物を消化する時は、副交感神経が優位になります。副交感神経は休息時や睡眠時に優位になり、生命維持のために必要な機能の働きに関わります。

だから、昼ごはんを食べた後の授業中や、昼食後の運転中は眠くなりやすいのはその為です。

しかしながら、フルマラソンより長い距離の大会では、エネルギーが足りなくなるので、人間の自律神経の機能に逆らって、栄養を消化吸収しながら走るという厳しい行動を強いられます。慣れない人は腹痛を起こすでしょう。

腹痛を起こしにくいように、専用のエネルギージェル等はほとんど消化された状態になっており、ほとんど消化の手間をかけずに短時間に小腸から吸収されるようになっています。行動中でも摂取しやすいように粘度の高いドロドロな液状の商品が多いです。

他の自律神経の働きは、ストレッチやマッサージでも関係しています。
ストレッチと自律神経の働き
 
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身体の仕組みを理解した上での補給トレーニングLSD

このように、フルマラソンよりも長い超長距離の競技は、身体の仕組みもしっかり頭に入っていないと走り切れない過酷な競技です。それを理解した上で、補給を伴い消化吸収のテストを兼ねたLSDであれば有効だと考えます。

しかし、中学生や高校生、大学生、社会人で陸上競技のトラックレースに出場する選手は、LSDはあまりやらない方が賢明です。私はおすすめしません。

ハーフマラソンまでは体内のエネルギーで走り切れます。フルマラソンの30〜35kmで体内のエネルギーが切れる計算です。

あくまでも私の考えであり、補給するための基準を設けるための試算ですので、専門家が見ると違う数字が出てくるかもしれません。シビアに知りたいのであれば、専門の施設や企業に依頼して測定すれば、その数値は得られると思います。
 
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トライアスロンに向けたLSD

トライアスロンの場合は、ランでLSDをしなければならない訳ではありません。バイクを活用しましょう!アイアンマンに出る場合はラン単独でも補給LSDをすべきです。

ハーフアイアンマンまでなら、バイク60km+ラン10km等、合計時間が2時間半を超えるように距離を設定すれば、同じ効果が得られます。

私は、夏場にバイク100km(心拍70〜75%)+ラン5km(4’10〜20″)など、レースペースに近い強度で行っています。これは、LSDの心拍を超えた次の段階の練習ですが。

実験で、調子抜きの水分補給だけで、バイク何キロでエネルギー切れを感じるか試しました。バイク90kmくらいでした。全身に力が入らなくなるので分かります。ポラール等の心拍計ならそこまでの消費カロリー概算も確認できるので、おおまかなイメージは掴めます。

そこでコンビニに入って、食事休憩を挟み、練習を再開したことがあります。その場合は、コーラで単糖類とカフェイン、あんパンで単糖類と多糖類を摂りました。その時は腹痛にはなりませんでしたが、固形物は消化しにくくて、腹に残る感じはありました。これも実験です。
 
 

補給トレーニングLSDの次の段階、30km以上のjogでの補給トレーニング

ゆっくりなペースであるLSDで補給しながら走れたら、次は実戦のペースに近づくjogにペースアップします。もし、消化不良で腹痛や体調不良があった場合は、補給の量やタイミング、または種類を変えて再度やってみると良いでしょう。

一度に摂取する量が多いと上手く行かない場合があります。水分も併せて摂ることで吸収しやすいと思います。

最終的には、目指すレースペースで補給しながら走る練習が必要だと考えます。
 
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まとめ

30km未満の距離ならエネルギーは無補給で走れると思います。しかし、発汗によるミネラルバランスの崩れが原因で力が入らなくなったり、体調を崩すことがあります。

知識が足らない状態で無謀な挑戦はせずに、しっかりと必要な知識を学んでそれを試しながら距離を延ばしましょう。

私は、現在はトライアスロンを主にアスリート活動を楽しんでおり、総距離100km超え、総時間5時間半くらいの大会をメインに考えて取り組んでいます。

計画的な補給は必須であり、その為の準備もかなり必要になってきます。

初めてのこの距離では失敗しました。水分を摂り過ぎて腹痛になりました。エネルギー切れにはなりませんでしたが、相当のタイムロスをしました。

補給を伴う競技では知識は当然のことながら、経験が最も大切だと感じました。補給適正には個人差があり、自分に合った補給食を探すことも大事です。

最近では、それも含めてトライアスロンだと考えています。

陸上競技であれば、予選と決勝の間をどうやって過ごすか、何をどのタイミングで補給するか、昼寝はいつ何分するか、それが決勝でのパフォーマンスに大きく影響します。

最初は、先生や先輩たちに聞いたことをやると思いますが、自分でも根拠となる医科学的知識を調べて、自分なりのアレンジを加えることが大切だと思います。

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トライアスロンのラン練習、ATペース走+レペティション

トライアスリートのためのラン練習

JTU認定記録会などを目標にした場合。
3000m10’00″くらいの実力があるトライアスリートを例にあげて紹介します。

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一つ、最も効果的だと思う1日のランニングメニューです。これを週に二回。月木や火金、水日など、間を2日か3日開けてください。

おすすめメニュー
⑤ATペース走5km(つなぎ1km②jog)
+5km(つなぎ1km②jog+10’rest)
+1km⑦(設定3kmレースペース)×1~2(つなぎ10’rest)

メニューの流れはこれです。
丸の数字はペース表に表示してあります。

ペース走のペースの設定方法はこちらの記事をご覧ください。

3000m10’00レベルの人の、ペース走は⑤4’00ペースで。
その後の1km×1-2は⑦3’15目標。

 

心拍数管理でバイクと連動した考え方を

トライアスリートなら、回復日のjog、基本jogをバイクに充てると良いです。心拍数は割合で回復日60-65%、基本70%で。

バイクでパワーメーターだけに頼った運動強度の管理をしているとランと関連させることが難しいのではないでしょうか。心拍計も使うべきです。パワータップは非常に高額ですが心拍計はまだ安いですしね。

固定ローラーだと心拍数上がりにくいので無理に上げなくて良いです。バイク筋に軽く刺激与えると考えてください。

その時はランニングで基本jogを。心拍70%の運動はとても有効です。筋力を酷使せずに心肺機能の基礎をつくります。それがないと、スピード練習を何本もこなせません。

 

当日のレース展開、ペース配分

9’50くらいなら
3’15-3’20(6’35)-3’15(9’50)

トライアスロンのラン、デュアスロンの1stラン、2ndランともに、ラストスパートというものがほとんど無いと思います。

3000単体ならラストスパート次第で5″〜10″は簡単に変わります。

大切なのは気持ちと動作の切り替えです。ラスト500mやラスト1000mで思い切って一気にスピードを切り替えてください。じわじわとペースをあげるようなトライアスロン的スパートでは、3000の最後にタイム短縮は難しいです。

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まとめ

今回はATペース走+レペティションを紹介しました。
これをバイクでやれば、バイクのトレーニングになります。

トライアスロンはスイム、ラン、バイクの3つをバランス良くやらなくてはいけないので難しいです。

私は陸上出身なので、ランとバイクを大事にしています。スイムはとても遅いですが、毎日泳ぐようにしています。スイムは、心拍数うんぬんよりも技術向上、技術研究のレベルです。

競泳出身者が理想とされるトライアスロン。
過去の、特に子供時代に水泳をしていたかどうかでトライアスロンのスタンダードディスタンスの成績は決まります。

過去の競技経験は変えることができないので、悔やんでも仕方ありません。

今から変えられることに目を向けて取り組みましょう!

ちなみに、スタンダードディスタンスでもノンドラフティングレースであれば、私はトライアスロンのプロにも勝つことがあります。バイクで一気にひっくり返します。ルール次第では、元陸上選手でもトライアスロンを競技として楽しめます。

バイクラップだけは、どこの大会に行ってもプロにも負けていません。パワーメーターは私レベルでは必要ないと考えています。バイク専門ならアリだと思います。

ドラフティングレースになると、先頭集団のスイム速い人たちのバイク集団を単独で抜くのは難しいです。

自分の持ち味を活かすことができる距離を選んで、アイアンの半分のミドルディスタンスを専門と考えて、現在は楽しんでいます。ノンドラなので、スイムの遅れを簡単に取り戻せます。

トライアスロンの距離を選ぶことは陸上競技と同じですね。自分の持ち味を最大限に活かせる距離を選びましょう!

トライアスリート、市民ランナーのための時短ラン練習の考え方

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