カフェインの興奮作用でパフォーマンス向上を狙う


カフェインは、ドーピング禁止薬物だった時代がありましたが、現在は禁止薬物には指定されていません。

コーヒーやコーラなどに含まれていることは有名です。

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カフェインを摂るとどうなる?

カフェインには興奮作用があります。

興奮作用により交感神経が強制的に優位になります。多少の疲れも誤魔化します。

ここで、おさらいです。

交換神経系→活動時、活発、興奮

副交感神経系→安静時、休息、鎮静、生命維持

通常、疲れると身体は防御反応で身体を休ませるために、副交感神経系が優位になります。その結果、だるくなったり眠くなったりします。

また、カフェインには利尿作用もあります。人によっては極端にトイレが近くなります。

安静時にカフェインを摂取するとトイレが近くなりやすいですが、運動中に摂取する場合はトイレが近くなりにくいようです。

 
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カフェインの吸収時間

早くて約30分、遅いと約60分かかることもあるそうです。ケースによって30〜60分と考えれば良いでしょう。

飲み物の場合は、その温度によって冷たい飲み物、氷が入ったアイスコーヒー等は吸収するのに時間がかかります。胃や小腸かが冷やされるためです。暖かいコーヒー等は比較的早く吸収されます。

また、緊張状態によっても内臓の働きが変わってきます。過度な緊張で交感神経が優位になっていると吸収が遅く、リラックスして副交感神経が優位な時は早く吸収されます。

 
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カフェインの持続時間

摂取する量にもよりますが、5時間前後は持続すると考えられます。摂取したカフェインの血中濃度はだんだん下がっていきますが、その量が約半分になる時期を半減期と言います。カフェインの半減期約4〜6時間と言われています。半減期を過ぎても体内にカフェインは存在するので人によっては効果を実感することがあるかもしれません。個人差があると思います。

例えば、日常的にコーヒー等でカフェインを多量に摂取している人は、カフェインに慣れているので効果を実感するにはかなり多めのカフェインが必要だと考えられます。

 
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カフェインの必要量

これは個人差があります。常習的にカフェインを摂取している人が、レース前に効果を得ようとしても得にくいと考えられます。

逆に、日常的にカフェインを摂らない人がレース前に効果を得ようとする場合は微量で良いと考えられます。

ちなみに、缶コーヒー400mlサイズでカフェイン240mgが含まれています。

 
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アスリート向けの商品、カフェインを含むエネルギージェル

カフェイン配合のエネルギージェルは、トライアスリートならお馴染みでしょう。陸上選手には馴染みがないと思います。

大会のアップ前等に摂取すると良いでしょう。小さいですがエネルギーは180kcalあるので、ランニング3〜4kmのエネルギーに相当します。ちょうどウォーミングアップでjog3km、100m流し×5本に相当します。

 
これは私がトライアスロンのレース時に愛用しているエネルギージェルです。カフェインを含むタイプと含まないタイプがあります。味も何種類もありおいしいです。これだけだと粘度が高くべたつくので水も飲むと良いでしょう。

 

まとめ

カフェインの効果を知り、これを活用することはパフォーマンスを向上させるひとつの方法です。

練習して技術を身につけたり筋力、持久力を高めることとは違う方法です。

パフォーマンスを向上させる=タイムを伸ばす方法、手段はいくつもあります。

鍛える体力の要素

身体操作の技術(ランニングフォームスパート時のコツ)

戦術(ペース配分、駆け引き、スパートをかけるタイミング)

走るために必要な知識

これらの組み合わせです。
自分に足りないところを勉強しましょう!

市販品でカフェインの錠剤があります。
サラリーマンが好んで飲むようなドリンク剤を飲まなくても、これでカフェインを摂れます。勉強時の眠気覚しに、車の運転時眠い時に、レース前の気持ちを高める時に、用途は色々です。

うっかりドーピングを防ぐ


頻繁にメディアに取り上げられるドーピング問題ですが、私たちの生活に身近な薬品でも簡単にドーピングになってしまうことを紹介します。

市販の薬品は、

第一類医薬品

第二類医薬品

第三類医薬品

に分かれます。

薬剤師による説明義務であったり、薬剤師や登録販売者による説明をする努力義務であったり、通信販売やコンビニでも置けるものであったり、薬品の副作用(リスク)の大きさによって扱いが異なります。

ドーピング検査は、全国レベルの大会で抜き打ちで行われているそうです。主にトップクラスの選手です。全国大会に出るだけの選手は検査される可能性は極めて低いですが、検査される可能性は無いとは言えません。

 
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痛み止め

ロキソニンなどに代表される痛み止めは、薬局で簡単に手に入ります。消炎鎮痛剤です。

ロキソプロフェンなどがいわゆる痛み止めの成分ですが、これが筋肉の痛み、筋肉痛を緩和します。筋肉痛からの回復を促します。

ロングのトライアスロン選手でレース中に服用する人がいると聞いたことがありますが、これはオススメできない使用法です。(ドーピング問題を抜きにして。)

痛みの原因を取り除く訳では無く、痛みを感じないように麻痺させているようなもので、レース後のダメージは大きいそうです。それでもタイムを短縮したいのかどうなのか。

自分の限界に挑むアスリートとしての行動としても疑問です。

消炎鎮痛剤ではドーピングに該当するものがあります。

専門のサイトで調べたところ、陸上競技で商品ロキソニン、成分ロキソプロフェンは大丈夫でした。
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風邪薬、総合感冒薬

風邪薬がドーピングに該当する場合があります。通常、風邪薬は眠気をもよおします。身体を沈静化させる副交感神経にも作用して、身体を休めさせつつ炎症を抑える働きをします。解熱鎮痛剤や抗炎症剤が筋肉疲労=筋肉の炎症からの回復に効果があると言われています。

夕食後30分以内に服用することで効果が発揮できます。

昼食後に飲んで、その後練習する場合は、副交感神経優位で身体はだるくなるし、練習では活発に動きたいので逆の効果になります。

市販の風邪薬はドーピングに該当するものが含まれている可能性があると知っておくと良いでしょう。

サイトで調べたところ、抗炎症剤のイブプロフェンは陸上競技では大丈夫でした。
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葛根湯(漢方薬)

葛根湯の生薬のひとつ麻黄(まおう)に含まれる成分、エフェドリンが陸上競技ではドーピングに該当します。効く、ということです。知らずに飲んでもアウトになります。

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エフェドリンは身体を興奮させます。風邪薬のような眠気をもよおしません。交感神経に作用して身体を元気にします。いわゆる興奮剤です。興奮作用と言えばカフェインが有名です。

服用後30分ほどでエフェドリンは血中に溶け出して作用します。

漢方薬は通常空腹時に服用しますので、レース30分前にこの効果を期待して飲むことで身体に効果的に作用します。

仕事やテストなどで、風邪気味だけどどうしても行かなくてはならない場合に服用すると良い薬です。眠くならないので学生、社会人の仕事中向けですが、ドーピングにあたることを知識として知っておくべきです。

 
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まとめ

陸上競技部で陸連の選手登録をしている選手は、アスリートとしてドーピングに該当する薬品に気を配る必要があります。

陸連の選手登録をしない、走ることを生活の一部として楽しんでいる人は、これらの薬品を上手く活用すると良いでしょう。

ドーピングに関する参考、外部リンク
日本アンチドーピング機構ホームページ

自分が飲んでいる薬品がドーピングに該当しないか調べることができます。
GLOBAL DRO

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