大会前は不安になるものです。
良い結果が出せるだろうか?
上手く走れるだろうか?
当日に体調を合わせられるだろうか?
強い選手がたくさんいるだろうか?
天候などのコンディションは良いだろうか?
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不安要素を書き出してみる
上のようになるべく簡潔に不安要素を箇条書きに書き出します。
不安要素は、二種類に分けることができます。
【自分の力で変えられること】
【自分の力では変えられないこと】
この二種類です。
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自分の力で変えられることだけに集中して、良い方向に変える
【自分の今と未来】
体調を整える。
物の準備を事前にする。
レースのイメージをつくる。
大会までにできる練習をきちんとする。
その日、自分の全力を出し切ることだけを考える。
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自分の力では変えられないことは受け入れる
無視する訳ではありません。
変えられない現実を変えようとする努力は無駄です。その努力を他に向けるべきです。
【自分以外の人、気象、大会日程など、過去】
天候、気温
大会のレベル
ライバル選手
他の強い選手
大会日程、タイムテーブル
すでにしている怪我
それまでの練習内容
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これまで積み上げてきた練習と結果は何よりも自信になる
その為には、実践的な内容の練習をしておくことが必要です。
具体的には、レペティションやレースより短い距離のTTです。レースの通過タイムよりも何秒も速く走っておくことで心理的なゆとりも生まれます。例えば800mのためには400mや600mです。1500mのためには1000mや1200mです。
練習日誌にきちんと記録しておくことで読み返すことができますし、自分のレベルアップや体調の波を目で確認することができます。
逆に、悪い場合も確認できてしまう訳ですが、それはそれで現実ですので受け入れるべき要素になります。体調が良くないなりに走りをまとめる方法を考えれば良いです。オーバーペースを防いだり、ペース配分を考え直すことです。
練習日誌は、定期的に読み返して練習の流れと体調の変化を把握する必要があります。定期的に読み返すことでトレーニングプランの修正も可能になります。
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監督やコーチ、ライバル、好きな人からの一言が気持ちを変えることがある
もしチームに所属していて、そのチームに監督やコーチが素晴らしい指導者なら選手は幸運です。個人に合ったアドバイスをくれるでしょうし、大会前に背中を押してくれる効果的な一言をくれるかもしれません。
しかし、良い指導者ではないならあてにしない方が賢明です。自分の力で何とかするべきです。
私は、記録会スタート直前にライバルから一言声をかけられて、気合いが入り自己ベストが出たことがあります。そのライバルもベストを出しました。
「記録会だから、お互い積極的に行こう!」
ゴール後もお互いの走りを称え合い、レース中のかけひきや前に出たタイミング、抜き返されたタイミング、スパートの切り替えができた、体が動かなかったなど話も盛り上がりました。そして、その後の大会での再度対戦を約束したものです。
その後、数年間に渡りライバル関係は続きました。1人で練習をしていた私にとって大きな目標となる選手でした。彼は現在、強豪校でコーチをしています。
若い選手なら、好きな人に「がんばって!」とひとこと言われるだけでがんばれてしまうものです。私も26歳の頃、1000mTTをする時に好意を持っていた女子選手が「タイム測ってあげましょうか?」と申し出てくれました。2’31″で走れました。大学時代のベストが2’30″でそれに匹敵する記録でした。あの時はまさにこの力を感じました。
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まとめ
自信を持ってスタートラインに立つことは、良い走りをするためにとても重要なことです。
自分自身がやってきた練習があるから自分の力を信じられるようになります。
また、自信を持つことの他にレースに臨むためには、気持ち、意気込み、気合いも大切です。自分の力を引き出すための起爆剤です。
陸上競技では、無い実力は出ません。自分の力より高いレベルの走りは絶対にできません。まぐれはありません。自分の力を出し切ることも難しいものです。だからこそ、自分の力を出し切ることに集中することが大切なのです。
自分を信じて、やってきた練習の動作をリラックスして再現することです。
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