私も股関節周りを何回も痛めたことがあります。怪我というより故障です。
突然痛みが出るというより少しずつ痛くなってきて、気がついたら走ることを阻害するような痛みになっていることがあります。
股関節は上半身と下半身をつなぐ骨盤、腸骨に接している重要な関節です。ランニング動作においては、脚部動作の起点になります。大腿骨は体幹内部で腸腰筋とも繋がっています。大きな力がかかる関節ですので、悪い動作があると負担がかかりやすい関節です。
股関節痛には、股関節の関節の内側が痛い場合と、股関節に付着している筋肉組織が痛い場合があるります。また、神経的なピリッとした痛みの場合もあります。座骨神経痛等です。
医療のプロからすればもっと分類があるのかもしれませんが、素人アスリート的にはこれくらいで考えています。
股関節周りの筋肉が痛い場合
私の場合は、坐骨結節という部位で、裏もも、ハムストリングの付け根の痛みでした。この場合は筋肉、腱です。
マイルリレーに向けたスピード練習を重点的にやっていた時期になりやすかったです。
車を運転する時間が長い仕事に就いていた時によくなりました。長時間の同じ姿勢の影響もあるそうです。ランナーは皮下脂肪が少ないため、臀部にも余計な脂肪が少ないです。そのため座った際の座面との接点になる坐骨とハムストリングに圧力がかかり、血流も阻害されたのだと考えられます。
今でも長時間の運転をする際は、定期的に体操をするなどして身体をほぐすようにしています。特に股関節と肩甲骨です。
腰痛と肩こりの原因になります。
股関節の関節の内側が痛い場合
骨のジョイント部分と言いますか、筋肉ではない場合です。この場合は痛みはあるけど走れました。走り始めと走った後がじわじわ痛みます。
カイロプラクティックの治療院に通いながら、走りながら治しました。レースにも出ていました。パフォーマンスは悪くなかったです。ただ痛みはありました。
悪化するのではないかという不安もありましたが、シーズン中で大きな大会もあったので治療院の先生と相談しながら練習しました。
まとめ
故障の原因は、骨格全体のわずかな狂いであったり、筋肉の局部的な疲労で他の部位にさらに負担がかかり痛みが出ることもあります。日常生活の姿勢や習慣が原因になることも多いです。
また、ランニングフォームの悪さが原因で、積み重なった動作の負担でどこかに痛みが出ることとあります。
身体の痛みには、やめておいた方がよい場合と、痛みが多少あっても大丈夫な場合があります。
その判断はとても難しいです。
痛みということは身体からの何かのサインです。無視をしてはいけません。
自宅や学校、職場の近くに信頼できる治療院やスポーツ専門医を見つけて定期的に通いながら身体の話を聞かせてもらって、医療的な知識を深めていくと良いです。
ただし、保険の利かない治療院に通うことはお金がかかることです。学生の場合はおうちの方とよく相談してください。社会人であれば自分への投資になります。飲み会を一回やめて治療院に一回行く方が賢明です。
他にも、ランナーがなりやすい怪我として、シンスプリント、膝痛、肉離れ、筋肉膜炎、アキレス腱炎等などが挙げられます。怪我をした時に気持ちを切らさず、できるトレーニングを継続しながら治療することが大切です。
ランナーがなりやすい怪我を詳しく見る。