結論は左右対称じゃなくても大丈夫だと考えます。
理由は、人間の身体が左右対称じゃないからです。僅かな左右差は出るものだと思われます。その左右差が極端なもので、どちらかの脚などに大きな負担をかけてしまい頻繁にケガや故障があるなら直すべきですが。
スポンサーリンク
片方の腕振りを強調して走りのリズムを取る人
長距離選手に時々見られます。片方の腕振りを回すようにして大きめに振る場合がこれになりやすいです。反対の腕振りは、小さめになります。片方の大きな腕振りの反作用で振れている感じになります。
強い腕振りが右手だとしたら、左手脚が強めに蹴ることになると思われます。腕振りを引くときに強調する人は反対の脚が強めになります。一方、腕振りを前に出すときに強調する人は同側の脚が強めになります。
シューズの裏側の減り具合を見ると左右差は目に見えます。
この場合は、強めに蹴る方の脚に痛みが出やすくなる可能性が考えられますが、特に大きなケガも故障も無ければ気にしなくて良いと思います。シューズの裏側の減り具合が極端に違う場合は、多少の左右差を補正すべきかもしれません。
片方の腕は抱え気味、反対の腕は肘が伸び気味の場合
意図的にそうしているのか、無意識なのかが問題です。
意図的な人は、片側半身を主導側として使い、反対側を反作用で自動的に動かすイメージでそうしている人がいます。
抱えている方を強めに振るか、下ろし気味の腕を強めに振るのかは、どちらでもあり得ます。
意図的な人はスイッチして、反対に切り替えたりもします。疲労の分散です。省エネ走法と言えます。
普段の練習からスイッチしながら走っています。jog、ペース走で1000mや2000mごとに動作を意図的に切り替えて疲れを分散しつつ、片側でリズムを上手く取りながら走っています。
トラックの場合は、コーナーでは外側にあたる右半身を強めに使い、内側を反作用で動かします。直線に入るところでスイッチして、内側の左強め、外側の右反作用となります。これを繰り返します。
一方、無意識でこの腕振りをしている人はスイッチできないかもしれません。身体の左右差のバランスが違うのかもしれません。これでケガがほとんど無ければ問題無いですが、身体のバランスが崩れているのならケガの原因になり得るので日常生活の姿勢や脚を組む方の癖などを直して、身体のバランスを整たほうが良いかもしれません。
どこかの部位がいつも痛くなる場合は、左右不均衡な走りが原因だと考えられます。フォーム自体を見直すべきです。
スポンサーリンク
人間はそもそも左右対称では無い
内臓の配置がそうです。外見の見た目は左右対称に思われがちですが、身体の中は違います。
陸上競技場のトラック、野球のベース間のダイヤモンド、フィギュアスケートのスピンやジャンプの回転方向、すべて左回りです。
人間の身体は左側に曲がりやすい性質を持っているのです。スポーツで左回りが多いのはこのためだという説もあります。
犯罪者が警察官から逃げる時、とっさに左方向に逃げる傾向が強いそうです。
もちろん例外の人もいます。フィギュアの回転方向も稀に右回りの人もいます。
内臓逆位という症状もあるそうです。内臓の配置が普通の人と逆だそうです。機能的には問題が無いそうです。
誰もいない陸上競技場で逆回りで走ってみてください。違和感を感じるはずです。私は学生時代、トラックが貸切なら逆回りでペース走をしていました。慣れればペース感覚も設定タイムも大丈夫です。最初はとても変な感じがしました。
左右差を改善したい人は、いつもと逆回りで周回コースなどを走りながら動作を修正してみてください。
まとめ
陸上競技場や大会のテレビ放送を見ていて、左右差のある選手は時々います。トップレベルの選手でもいます。
それも個性ですし、無理に左右対称に直さなくても良いと思います。細かく見れば、誰もが左右対称では無いと思います。それが極端かどうか、目立つかどうかだと思います。
同じ部位に故障やケガが頻発するのでなければ良いと思います。
陸上競技は、結局のところ速い人がすべてなのです。色々な走り方の選手がいます。自分に合ったフォーム、考え方を見つけてください。
また、身体の使い方や意識の仕方を考えたり研究したりするのも楽しみの一つだと思います。
自分の変化を楽しんで、パフォーマンス向上の糸口を探しましょう!
スポンサーリンク
amazonスポーツ